今回は黒海沿いの小さな港町アマスラについてご紹介させていただきます。
日本人の間ではあまり有名な街ではありませんが、イスタンブールやアンカラから直行バスで行くことができるとても素敵な街です。

トルコ黒海沿いの小さな町アマスラ。ジブリの舞台になっていそうなレベルで可愛いらしいです✨イスタンブール、アンカラから直行バスあり。トルコにお越しの際はぜひ☺️✨#海外旅行#海外ノマド#フリーランス#トルコ pic.twitter.com/uq7pXiHXJz
— Noriko海外ノマド@ウクライナ🇺🇦 (@Present_noriko) May 20, 2021
アンカラからアマスラへ移動
アンカラ市街からアンカラオトガルへ
滞在していたアンカラの宿をチェックアウトし、まずはメトロでオトガルへ向かいます。
アンカラのメトロは自販機で使い切りのチケットを購入することができたので簡単に利用することができました。
1回乗車チケットは4リラ(約52円)です。
オトガルに隣接されている地下鉄AŞTİ駅へ向かいます。
駅に到着し、機械で荷物のチェックを受けオトガル構内に入ります。
ちなみにバスチケットは予め前日に手配しておきました。
アンカラオトガルからアマスラオトガルへ
アンカラのオトガルは広くて自分の乗り場がわからなかったので、チケットを購入したカウンターへ行き乗り場を教えてもらいました。
バス乗り場で待機していると乗車予定のバスがやってきます。
荷物を預けてバスに乗り込み、予定通り9:30に出発しました。
あとはアマスラのオトガルに到着するのを待つだけ…
だったはずなのですが、12:55にバルトゥンのオトガルに到着。
この日はバルトゥンからアマスラへ行く乗客は私一人だけだったようでバスを降ろされ、ここからタクシーで行くことになりました。
もちろん追加料金はかかりません。
タクシーは順調に走り続け、13:22に無事アマスラに到着です。
直接市街まで乗せていってもらえたのでラッキーでした。
とは言え、アマスラのオトガルは市街のすぐ隣にあります。
アマスラオトガルからアマスラ市街へ
念のためにご説明させていただきますと、アマスラ自体大きな街ではないのでオトガルから市街までは歩いて5~10分ほどで到着します。
アマスラとは
黒海の真珠と呼ばれる黒海沿いの小さくも美しい港町アマスラ。
かつてはイタリアのジェノヴァ王国が支配をしていた名残か、昔のヨーロッパのような街並みが広がっています。
普段は静かで穏やかな街ですが、夏のバカンスシーズンにはイスタンブールやアンカラからたくさんの観光客が押し寄せ賑わいを見せます。
アマスラのここが見どころ
- 海にポッカリ浮かんでいるように見える可愛らしい街
- 丘の上から眺める絶景
- 夕陽に照らされた美しい街
- 随所に見られる歴史的建築物
アマスラ観光
アマスラの街は大きくないので、半日~1日あれば充分観光することが可能です。
私は2泊しましたが、1泊、もしくはサフランボルから日帰りでの観光もお勧めです。
ポイント
黒海地方は雨が多い地域です。
天気の良い日と悪い日ではアマスラの雰囲気はかなり変わります。
日帰り観光を計画される方はぜひ、天気の良い日を狙って観光に出かけましょう。
絶景ポイント
街に到着し、宿泊施設に向かって歩いていると一人の男性に声をかけられました。
どうやら彼が私が滞在する宿泊施設のオーナーのようです。
そのまま一緒に宿泊施設へ行きチェックイン。
そしてすぐに街の散策に出かけました。
アマスラはたくさんの絶景ポイントがあるので街を散策していると、とても楽しいです。
写真を撮る手が止まりません。
可愛らしい街並みに美しい海。
ケメレ橋を渡り少し歩くと、とても眺めの良い可愛らしいカフェを見つけました。
ADA CAFE AİLE ÇAY BAHÇESİ というカフェです。
カフェのオーナーさんらしき男性が写真を撮っていいよと声をかけてくれたので、カフェのテラス席から写真をいくつか撮らせていただきました。
さらに私の写真撮影までしてくれました。
トルコ語しか話さない方でしたが、とても優しい方でした。
景色を楽しみながらアマスラ市街をくまなく歩きます。
北の方に向かって歩きました。
赤とピンクの家が可愛らしい。
海鳥の声が響き渡り、穏やかな景色が広がっています。
街の北側には小さな売店があり、海へ向かって並べられたベンチがいくつもあります。
新型コロナウイルスの影響でベンチに座ることは禁止されているようでしたが、本来であればベンチに座ってこの美しい景色を楽しむことができるようです。
さらに歩き、丘を登るとそこには絶景が待っていました!!
オレンジ色の街並みが青い海に映えます。
ここはぜひ訪れて欲しい絶景スポットです。
こちらは市街からオトガルへと続く道にある小さなビーチ。
ここから眺める景色も美しいです。
テーブルとベンチも用意されています。

現在も使われているのかは謎ですが、船もいくつか見かけました。
可愛らしいです。
また、『アマスラの街を俯瞰してみたい』という想いから、街の南側に位置する丘に徒歩で向かいました。
街を見渡せるスポットがある保証はありませんでしたが、ずっと歩いていると美しい景色が見えてきました。
遠くにアマスラの街が見えます。
こうして見ると本当にポッカリと浮いた島のようです。
あまりの美しさにしばらく見惚れてしまいました。
また、アマスラの街が美しいのはお昼だけではありません。
沈みゆく夕陽にキラキラと照らされたアマスラはどこかノスタルジックで切なさも感じられ、さらに美しさを増します。
せひ、黄昏時の景色も楽しんでください。
日が沈み、街灯りがつき始めた街も幻想的ですね。
たくさんの絶景ポイントで溢れるアマスラ。
ぜひ、あなたのお気に入りの景色を探してみてはいかがでしょうか。
アマスラ城
さて、アマスラは実は城塞街でもあります。
街のほとんどは城塞の中に存在し、ところどころにその名残が見られます。
アマスラ城はローマ時代に建設され、城壁はビザンツ帝国によって建てられました。
街を歩いているとこんな風に城壁が現れたりするので、とてもワクワクします。
アマスラ城を眺め、ぜひその歴史を感じてください。
ケメレ橋
アマスラのシンボルの1つでもあるのがこちらのケメレ橋。
人気の撮影スポットとなっており、たくさんの人たちが写真撮影を楽しんでいました。
石造りのアーチが美しい、可愛らしい橋です。
望楼
海の中に一本立っているこちらの柱はジェノヴァ人によって建てられたと言われている Direkli Kaya 。
かつては船員たちを案内するための灯台があったとのことです。
柱へと続く道の扉は閉鎖されており、近寄ることはできませんでしたが遠くから見る佇まいもとても神秘的で惹かれるものがありました。
ファティ・ジャーミィ
こちらはビザンツ帝国時代に建設された聖堂を改築したモスクです。
モスクの横にはミナレットが並んでいますが、モスク自体はかつて聖堂だったこともありモスクとは違った形をしていますね。
アマスラ教会
モスクの近くには教会もあります。
こちらもビザンツ帝国時代に建設された歴史的な建築物です。
アマスラビーチ
アマスラの街のすぐ隣にはアマスラビーチがあり、ここでは海水浴を楽しむことができます。
小さなビーチですが黒海を眺めながらゆったりとした時間を過ごすのもいいですね。
アマスラ博物館
街からほんの少し離れたオトガルの近くには小さな博物館もあります。
こちらのアマスラ博物館は1982年に設立され、考古学的遺物や民族に関する品が展示されています。
興味のある方はぜひ足を運んでみてください。
アマスラ市街の様子
アマスラの街は絶景スポット、歴史的建築物スポット、観光客向けスポット、市民の生活が感じられるスポットなど、小さいながらも歩いていると色んな顔を見せてくれます。
このように可愛らしい雰囲気の道もありますし…
お土産がたくさん販売されているマーケットのような通りもあります。
こちらはトルコ建国の父、ムスタファ・ケマル・アタテュルクの像がある広場。
有名なアーティストの銅像でしょうか?
こちらはベンチが並べられた広場になっており、たくさんの方々が寛いでいらっしゃいました。
海沿いにはたくさんのボートが停泊しています。
大きなフェリーの姿もありました。
住宅街を歩くのも楽しいですね。
カラフルに彩られた家々が並んでいます。
アマスラでは木造建ての家も多く見られます。
私の心の琴線に触れた家々です。
見た瞬間にビビッときました。
いい味が出ています。
欲を言えば内部がどのようになっているのか見てみたかったですが、さすがに民家に見学をさせてくださいと申し出るわけにはいきません。
外見だけで言えば、とてもロマンチックな家ですよね!
アーティスティックで可愛らしい長靴たち。
道端には露店が並び、蜂蜜なども販売されていました。
街には噴水もあり、憩いの場として機能しているようです。
緑が美しい整備された歩道。
レストランやカフェも並んでいます。
規模は小さいですが、マーケットもありました。
小さな街で迷子になることもないので、心行くまで街の散策をお楽しみください。
優しいトルコ人ご家族との出会い
アマスラに到着した日、私は夢中になって街を散策しました。
何度も何度も時間帯を変えて絶景スポットに足を運んでいると、 ADA CAFE AİLE ÇAY BAHÇESİ のオーナーに再び声をかけられました。
携帯電話の翻訳機の画面には「あなたは何度もここを訪れている」という文字が記されています。
なんだか恥ずかしくなってしまいそそくさと帰ろうとしたところ、なんと家で夕ご飯を食べていかないかというお誘いをいただきました!
オーナーの家は目の前にあり、開け放たれた扉の奥ではオーナーのご家族が食卓を囲んでいます。
お言葉に甘えて夕飯をいただくことにしました。
スープ、サラダ、おかずにご飯と…トルコの家庭料理のフルコースです。
トルコ語がわからない私は携帯電話の翻訳機を使用して会話することしかできませんでしたが、とても温かい方たちばかりで楽しい時間を過ごすことができました。
そして、夕飯がとても美味しかったです。
最後はターキッシュコーヒーもいただき、手土産までいただきました。
トルコ人の優しさとホスピタリティの高さには本当に感動します。
アマスラで大切な思い出ができました。
アマスラのお勧め宿
Yıldız Pansiyon
アマスラで私が宿泊した宿は Yıldız Pansiyon という宿です。
Booking.comを経由して予約しましたが、ホテルというよりはアパートの一室をお借りするような感じでした。
トイレ・バスルーム完備の清潔なお部屋でしたがWi-Fiがないのがネックでした。
値段は1泊18ユーロ(約2,369円)。
トルコにしては高めの金額設定だと思います。
これでも安い方で、アマスラの宿は全体的に割高ですのでサフランボルに滞在し、サフランボルから日帰りで遊びに来るのもよいかと思います。
アマスラのお勧めレストラン
私が滞在したときはロックダウンの影響かレストランは開いていないか、開いていてもテイクアウトのみのレストランが多かったです。
アマスラにはテイクアウトでシーフード料理を楽しめるお店がいくつかありました。
こちらのお店で大好きなミディエ・ドルマとシーフードスープを購入。
ミディエ・ドルマは3種類の大きさがあり大きさによって値段が違ったので中くらいの大きさを1つ1.5リラ(約20円)で購入。
8個買ったら店主さんが1つおまけしてくれました!
優しいです。
シーフードスープは15リラ(約195円)。
持ち帰って食べましたが、シーフードスープは魚介の旨味が出ていてとても美味しかったです。
朝食はチーズパイのようなパイを購入して食べたりしました。
こちらはチーズが固まってしまってなんとなく想像と違う味でした。
要するにあまり口に合わなかったです。
アマスラにはカフェやスーパーマーケットもあるので食事には困らないかと思います。
そんな風に2泊3日アマスラに滞在しました。
2日目はあまりお天気がよくなく、せっかくの絶景が台無しでした。
街に到着したとき、宿のオーナーの友人が「今日は天気がいいから君はラッキーだね!」というようなことをおっしゃっていたのでやはりこの地方は雨が多いのだと思います。

行き方・料金
アンカラ市街からアンカラオトガルへ
地下鉄
料金:一律4TRY~(約52円)
アンカラオトガルからアマスラオトガルへ
KAMILKOC社バス
所要時間:片道約4時間~
時刻表:出発9:30-到着13:30
料金:片道140TRY~(約1,804円)
※125.1TRY(約1,612円)にディスカウントしてもらえました。