トルコ

ここにしかない、幻想的な風景が美しいアマスィアの街を観光!!

2021-05-23

今回は黒海とアナトリア高原の中間に位置するアマスィアという街についてご紹介させていただきます。

 

Noriko
川辺にはオスマン帝国時代の家屋が建ち並ぶ、とても美しい街でした!

 

カイセリからアマスィアへ移動

カイセリ市街からカイセリオトガルへ

まずは12日間滞在したカイセリからの移動です。

 

カイセリ市街からカイセリオトガルへはトラムを利用して行くことができます。

乗車には10リラ(約130円)のチャージ式カードが必要となります。

料金は一回乗車するごとに1律3リラ(約39円)

 

残念ながら私のカードの残高は2リラしかなかったので5リラ分チャージしてトラムに乗りました。

チャージの機械はお札しか利用できないため、最低チャージ額は5リラからです。

 

オトガルの最寄り駅でトラムを降り、少し歩きます。

最寄り駅からオトガルまでは少し距離があるので余裕を持って向かうのがよいです。

ホテルをチェックアウトしてから30分ほどでオトガルに到着しました。

カイセリからアマスィアへ

カイセリオトガルに到着し、チケットを購入したバス会社のカウンターでバスの発車場所を確認します。

オトガルにはカフェがあるので朝食を食べることもできます。

指定された場所へ行くとすぐに乗車予定のバスがやってきたので乗り込みました。

7分遅れて10:07にバスは出発。

 

途中休憩をしながら走り続け、17:31にアマスィアオトガルに到着です。

アマスィアオトガルからアマスィア市街へ

アマスィアのオトガルからアマスィア市街へはセルビスという無料のシャトルバスが運行されています。

バスを降り、オトガルの建物を突っ切って反対側の出入り口を出るとセルビスが待機していました。

 

セルビスに乗り約10分程で市街に到着です。

私は宿泊予定のホテルの近くで降ろしてもらいました。

あらかじめドライバーに降車したい場所を伝えておくとスムーズです。

アマスィアとは

切り立った崖と山脈に囲まれた谷の中に位置する街です。

紀元前5,500年にはヒッタイト人が入植した古い歴史があり、オスマン帝国皇室、王室、芸術家、科学者などアマスィア出身の著名人もたくさんいます。

また、トルコ建国の父とも言われるムスタファ・ケマル・アタテュルクトルコ革命の宣言を行うなど歴史の舞台となった街でもあります。

川辺に並ぶオスマン帝国時代の家屋やその背後に見えるポストン王の墓はここでしか見ることのできない不思議な風景です。

アマスィア観光

アマスィアクロックタワー

アマスィアの街の観光スポットのほとんどは徒歩で回ることができます。

まずは、アマスィアの中心に建つアマスィアクロックタワー。

レンガ造りの可愛らしい時計塔は1865年に建てられたものの、その後何度も震災や火災で倒壊しました。

現在の時計塔は2002年に再建されたものだそうです。

街のシンボルでもあります。

ビュユック・アガ・マドラサ

こちらは現在も神学校として運営されているビュユック・アガ・マドラサ

八角形の美しい建物です。

私が訪問したときは残念ながら新型コロナの影響で入口付近までしか立ち入ることができませんでしたが、内部から見える景色はとても美しかったです。

生徒さんたちの姿を確認することはできませんでしたが、現在も神学校として機能しているというのが驚きです。

旧市街

アマスィアの旧市街はオスマン帝国時代の家屋が建ち並びとても美しい風景を作り出しています。

滞在中は何度もこの場所に足を運び、散歩をしながらその風景を堪能しました。

川も不思議な色に染まっています。

藻が大量繁殖して緑に染まることから緑の川と呼ばれているのだとか。

遊歩道には数々のモニュメントも設置されています。

これは自撮り像でしょうか?

橋を渡り、旧市街に足を踏み入れてみました。

とても可愛らしい雰囲気の街で散策するのが楽しいです。

ポントス王の墓も近くで見ることができます。

魔法のアイテムが買えそうなお店を発見。

店主さんが素敵な手作りランプを披露してくれました。

残念ながら私には帰る家がない=置き場所がないので購入することはできませんが、お部屋に置いたら素敵な雰囲気になること間違いなしのランプです。

また、夜にライトアップされた旧市街も幻想的で美しいです。

ちょっと派手過ぎるんじゃないかという気もしなくはないですが…。

治安もそこまで悪くないのでぜひ夜にも足を運んでみてください。

ポントス王の墓

アマスィアの旧市街を歩いていて目につくのが岩肌にあるポントス王の墓

かつて21個のお墓が存在したそうですが、現在残るのは5個のみ。

紀元前300年に造られたというから驚きです。

近くで見てみたいと思い階段を上って向かいました。

階段を上りながら後ろを振り返るとすぐ近くに線路が見えます。

この街では列車が走っているんですよね。

入場したかったのですが残念ながら新型コロナの影響で閉鎖されており、工事中でした。

しかし、工事をしている作業員の方が展望台の方なら入っていいよと無料で通してくれました!

近くに行くことはできませんが、少し離れた場所からお墓を観察します。

こんな場所にお墓を作るなんてすごいですよね。

展望台からはアマスィアの街を一望することができ、素敵な景色が広がっていました。

まるでヨーロッパのような景色ですが、大音量でアザーンが聞こえてきました。

閉鎖されていましたがカフェレストランもあり、普段はこの景色を観ながら食事やお茶をすることができるようです。

ポントス王のお墓はもちろん、街を一望することもできるのでお勧めの観光スポットです。

バヤジット2世キュリーイェ

こちらはモスク、神学校、ハマムなどが集まった総合施設、バヤジット2世キュリーイェ

見ごたえのあるとても美しい施設です。

地元の方々が集まっていらっしゃって「サラーム!」とニコニコしながら挨拶をしてくれました。

内部を覗いてみるととても豪華な造りになっています。

やはり新型コロナのせいか封鎖されている建物もありましたが、ぜひ足を運んでみてください。

医学歴史博物館

こちらは当時の医療の事情を知ることができる博物館です。

もちろん閉鎖されておりました。

私はこの博物館に行くのをとても楽しみにしていたのでガッカリです。

当時は音楽療法など珍しい医療があったようです。

ぜひ覗いてみたい施設ですね!

アマスィア城

アマスィアの街を見守るようにハルシェネ山の上に建っているのがアマスィア城です。

争いの歴史の中で何度も破壊と再建が繰り返され、1075年にオスマン帝国がアマスィアを征服した際にも再建され18世紀に軍事的重要性が失われるまで使用されました。

新型コロナの影響で封鎖されているとのことでしたが、お散歩がてらゲートまで登ってみました。

途中、とても可愛らしい建物を見つけました。

時には階段を上り、ひたすら道路を歩いて緩やかな坂道を進みます。

たどり着いたお城はやはり封鎖されていて誰もいませんでした。

でも、そこから見下ろす街並みはとても美しかったです!

しばらく街を眺めながら休憩して帰路につきました。

往路とは違う道で帰りましたが民家の様子を見ることができたり、地元の方たちが日光浴をしていたりと平和な雰囲気が漂っていてよかったです。

フェルハットの水路

実はここアマスィアは恋人たちの聖地とも言われており、悲恋の伝説があるんです。

 

フェルハットとシリン

昔、水道堀り職人のフェルハットは王女シリンと出会い恋に落ちました。

しかし、シリンの父である王様はその恋に反対します。

「岩山を砕き、アマスィアまで水路をひくことができたら結婚を認めてやろう。」

そんな無理難題をフェルハットに押し付けますが、フェルハットはシリンのため身を粉にして働き水路を引き始めます。

完成を間近に迎えたとき、王様はフェルハットに「シリンは病死した」と嘘をつきます。

絶望に駆られたフェルハットは自殺。

その後、それを知ったシリンも後を追うように自ら命を絶ちます。

ストーリーは色んなパターンがありますが、どれもフェルハットとシリンの悲恋を描いています。

 

ちなみにトルコでは女性に愛を告げる際に、

「フェルハットのように君を愛している」

という言葉があるそうです。

 

街から少し離れた場所にフェルハットとシリンの記念碑が建てられ、多くの恋人たちが訪れるそうです。

私はカイセリからアマスィア行きのバスに乗車中にチラッと見ました。

恋人同士でぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

また、その後二人は隣同士に埋葬され、毎年夏になるとフェルハットが埋葬された場所には白いバラが、シリンが埋葬された場所には赤いバラが咲くそうです。

それに関連してか、アマスィアの旧市街が見える川沿いにも白いバラと赤いバラが咲いていました。

アマスィアの様子

アマスィアの街は新市街と旧市街に分かれています。

新市街は近代的な建物が並び結構発展している様子でした。

山も見えて川も流れている素敵な街です。

また、モスクも至るところに見られ祈りを捧げる人の姿がありました。

さらに、セルジューク朝の建築物もありました。

この風景だけ見るとまるでウズベキスタンのようですね。

これは体重計でしょうか。

街中に突然現れたので驚きました。

広場にはやはりトルコ建国の父であるアタテュルクの像があります。

アーチが美しい橋。

アマスィアは街を散歩するだけでいろんな風景を楽しむことができます。

滞在中はたくさん散歩しました。

アマスィアのお勧め宿

Lalehan Hotel

アマスィアでのお勧め宿は川沿いに位置するこちらの Lalehan Hotel です。

ゆったりとしたお部屋に…

熱々のホットシャワーが出る清潔感あるバスルーム。

そして何といっても客室に付いているバルコニーからの眺めがとても美しいです。

朝食も美味しくてボリュームがあって大満足です。

1泊26ユーロ(約3,450円)が半額の13ユーロ(約1,725円)で宿泊することができました。

今回アマスィアではゲストハウスを見つけることができませんでした。

宿の値段は全体的に高いイメージでしたがその分クオリティも高く満足です。

アマスィアのお勧めレストラン

私が滞在していたときはまさにロックダウンの最中でレストランは残念ながらほとんど閉店しておりました。

夕方になるとスーパーマーケットも閉まってしまうので到着初日は食べるものを入手することができず困り果てていましたが、1件だけ開いているパン屋さんを発見。

こちらでターキッシュピザを作ってもらいました。

パンの生地をこねて形をつくって焼いている過程を見るのはとても面白かったです。

 

店員さんやお客さんにも「どこから来たの?」とたくさん声をかけていただき、アマスィアの街の方もとてもフレンドリーな印象がありました。

サラダと小さなコーラが付いて15リラ(約194円)というから安すぎて驚きです。

ミンチのようなお肉が乗っていて美味しかったです。

 

アマスィアは治安も良く街もとても美しく、大好きな街の1つになりました。

 

Noriko
日本人の間ではあまり有名じゃないかもしれませんが、トルコにお越しの際はぜひ足を運んでいただきたいお勧めの街です!

 

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行き方・料金

カイセリ市街からカイセリオトガルへ

トラム
所要時間:トラム約15分~+徒歩約15分~
料金:片道3TRY~(約39円)

カイセリからアマスィアへ

YILDIZI社バス
所要時間:片道約7時間30分~
時刻表:出発10:00-到着17:30
料金:片道100TRY~(約1,300円)

【乗車場所】カイセリオトガル

【降車場所】アマスィアオトガル

アマスィアオトガルからアマスィア市街へ

セルビス(シャトルバス)
所要時間:片道約10分~
料金:無料
※あらかじめ降車したい場所をドライバーに伝えておくとスムーズです。
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Noriko Sumiya

約2年間の世界ひとり旅を経験。通算80カ国+未承認国家を訪問。 2020年3月に新型コロナウイルスの影響で帰国した後は『心の声に従い、自分らしく生きる』というテーマに焦点を当て、世界中どこでもパソコン1台で収入を得られる自由な旅人に転身。同じ夢を持つ方たちを応援したいと思い情報発信をしています。ビジネスブログも書いていますのでよろしければご覧ください!

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© 2023 Noriko Sumiya