今回はチリにある砂漠の街アタカマからアルゼンチンのサルタという街へのバス移動についてご紹介させていただきます。

アタカマからサルタへ移動
国境越え
朝8:15、アタカマのバスターミナルからバスに乗り出発です。
アタカマ-サルタ間のバスチケットはすぐに売り切れ、購入しにくいというような話を聞いていたのであらかじめオンラインで手配をしておきました。
ちなみになかなかの乗り心地のよいバスでした。
この不思議で美しい風景ともお別れです。
たくさんのサボテンたち。
メキシコで見た風景を思い出させます。
10:30、出入国管理場に到着しました。
11:40頃、無事出入国審査が完了し、12:10に荷物検査が終了してバスは再び出発しました。
当たり前の話ですが乗客全員の荷物検査が終わるまで待たないといけないため、予想以上に時間がかかりました。
バスの外に広がる絶景
その後、ウトウトと居眠りしてしまった私でしたが…
14:40頃、ふと目覚めて窓の外に目をやるとそこには感動の景色が広がっていました!!
あたり一面、塩で真っ白です。
乾季のウユニ塩湖に行ったらこのような景色に出会えたのでしょうか。
ここはサリーナ・グランデスという南米で3番目、アルゼンチンでは2番目に大きな塩湖だと言われています。
ちなみに標高は約3,454mと、かなり高い場所に位置します。
残念ながら写真に収めることはできませんでしたが、野生のビクーニャ達を見ることもできました。
感動的な景色を目にしてすっかり目が覚めてしまう私。
目にすべき景色が目の前にあると、いくら眠りの世界にいたとしても勝手に身体が眠りから覚めるので本当に不思議です。
ただのバス移動ではなく一種のアトラクションを体験しているような感覚と言ってもいいくらいの絶景のオンパレード。

サルタ到着
そして、19:00サルタのバスターミナルに無事到着しました。
ATMでお金を入手し、暗くなる前にタクシーで予約していた宿へと向かいます。
全てが順調に進んでいる…かのように思えました。
この時は。
タクシーに乗車し、しばらく走っていると突然警察官に車を止められます。
どうやらドライバーが交通違反をしたようです。
具体的にどんな違反をしたのかはわかりません。
警察官と激しく口論するドライバー。
スペイン語を聞き取ることができずイマイチ状況がつかめません。
私はボーっとしながら2人のやり取りを観察していました。
しかし、すぐに終わるであろうと推測したそのやり取りはなかなか終わりませんでした。
埒が明かないと思った警察官が応援を呼んだのか、さらにもう1名強そうな格好をした警察官がやってきます。
日が暮れ、すっかり暗闇に包まれた到着したばかりの国でトラブルに巻き込まれた私は苛立ちと激しい不安に襲われました。
そこで私が知っているスペイン語、
「私はトイレに行きたいです。」
を使い警察官に抗議しました。
“早く開放してくれ”という意味を込めて。
すると警察官は優しい顔をし、『心配しなくても大丈夫だよ。』というようなニュアンスの言葉を言っているようでした。
しばらくした後、決着がついたのか無事に警察官から解放された私たちは再び目的地の宿に向けて走り出します。
こうしてサルタに到着した2時間後の21:00、やっと私は目的の宿に到着することができました。
運転手は警察官からペナルティをもらったのか、私に対して不機嫌な態度で交渉した金額より高い料金を請求してきました。
トラブルに巻き込まれた私はむしろ減額してくれと言った心境で一歩も譲らず、当初の金額を支払って強制的に彼に別れを告げました。
こうして無事(?)サルタに到着することができました。

行き方・料金
アタカマからサルタへ
長距離バス
時刻表:出発8:15-到着19:00
所要時間:約11時間~
料金:片道48,000CLP~(約7,800円)