今回はまるでギリシャのような洗練された街並みが美しいエーゲ海のリゾート地、ボドルムについてご紹介させていただきます。

トルコのボドルムとは
かつての古代ギリシャ都市、ハリカルナッソスです。
ギリシャと立地的に近いことからギリシャ文化の影響が見られる都市です。
エーゲ海のリゾート地として人気を集め、栄えています。
ボドルムのここが見どころ
- 青と白のコントラストが美しいギリシャのような街並み
- ギリシャ文化を感じさせられる風車
- お洒落な海辺のレストランやカフェ
- 歴史を感じさせられるお城や遺跡
チャナッカレからボドルムへ移動
バスチケット購入
まずはチャナッカレからボドルムへ移動です。
バスチケットはチャナッカレの街にあるKAMILKOCというバス会社のオフィスで、出発日前日に購入しました。
パスポートとHESコードの提示で購入することができます。
チャナッカレ市街からチャナッカレオトガルへ
ボドルム行きのバスはチャナッカレ市街から東に6kmほど離れた場所に位置するオトガルから出発します。
バス会社の方にも確認をしましたが、オトガルまではタクシーか市内バスなどで自力で行ってくださいとのことでした。
たまにバス会社オフィス前からミニバンなどで送迎してくれるサービスがありますが、今回チャナッカレではそのようなサービスはないとのことでした。
ホテルのレセプションのお兄さんに相談したところ、市内バスで行けばいいよと教えてくれました。
市内バスに乗るにはHESコードを登録したチャージ式のカードが必要とのことで、すぐにキオスクのような場所に買いに行ってくれHESコードの登録もインターネットでしてくれました。
私がお金を払おうとすると、「お金はいらないよ!君への小さな贈り物だよ!」と言います。
このレセプションのお兄さんはとても親切で、昔空手を習っていたそうで日本語も少し話してくれたり、当日の朝も市内バスの発着場まで荷物を運ぶのを手伝って見送ってくれました。
日本人の礼儀正しいところが好きだとおっしゃっていました。

チャナッカレからボドルムへ
9:00に市内バスは出発し、9:15にはオトガルに到着しました。
9:30には乗車予定のバスがやってきたので荷物を預けて乗り込みます。
そして、予定通り10:00に出発。
こんな感じのバスで乗客はあまりいませんでした。
出発してすぐにコーヒーとパンケーキが配られます。
お菓子とジュースも何度か配られました。
3度ほどトイレ休憩があり、1度警察によるパスポートチェックを受け、19:25に無事ボドルムのバスターミナルに到着しました。

ボドルム観光
美しいギリシャのような街並み
ボドルムの街は全体的にリゾート感が漂い、ツーリスティックな雰囲気がありますが旧市街と新市街で少し雰囲気が変わります。
可愛らしいギリシャのような青と白のコントラストが美しい家々が並び、ビーチ沿いにお洒落なレストランやカフェがある旧市街エリア。
そして、高級ホテルもあり若干高級な洗練されたレストランが建ち並ぶ新市街エリア。
ざっくりと地図で言えば、聖ペテロ城より東が旧市街エリア、西が新市街エリアとなっています。
それぞれのエリアの様子をご紹介させていただきます。
旧市街エリア
旧市街エリアは海辺に沿ってブティックやお土産屋さん、レストランやカフェが集まるエリアがあります。
ロレックスやハイブランドの商品を扱うお店をたくさん見かけましたが、本物が販売されているのかは謎。
旧市街のはずれの方には、魔法のアイテムが買えそうな素敵なアンティークショップも見つけました。
店主さんもとても愛想がよく、買わなくてもいいからゆっくり見て写真を撮っていってと言ってくださりました。
海辺にはお洒落なレストランやカフェが建ち並んでいます。
海を見ながら食事やお茶をしてゆっくりするのもいいのではないでしょうか。
青と白のギリシャを彷彿させる可愛らしい家々。
目的もなくお散歩しているだけで楽しいです。
トルコには道路にたくさんの猫がいます。
ボドルムにも可愛らしい猫がたくさんいました。
また、街の至る所でナザール・ボンジュウを見かけます。
トルコらしくて可愛らしいですね。
ナザール・ボンジュウとは、トルコに古くから伝わる邪視・嫉妬除けのお守りのことです。
青い眼玉のようなデザインをしており、男性から女性へプレゼントとして贈られることも多いのだとか。
一部の住宅街エリアではこんな可愛らしい表札がいくつもの家にお揃いで付けられていました。
街にはちょっとした市場もあります。
こちらの野菜市場ではイチゴをいただきました。
たくさんの人が「どこから来たの?」と気さくに声をかけてくれます。
シミットというトルコのパンを売る移動式屋台もあちこちで見かけます。
シミットはゴマがたっぷりついたリング型のパンです。
トルコに来たら朝食などで食べる機会もあるかと思います。
こちらはかつてレストランとして使用されていた可愛らしい家です。
閉業してしまった今は民家として利用されているようですが、住人のお兄さんが写真撮っていいですよと中に招き入れてくれました。
トルコ人、フレンドリー過ぎます。
ここはいかにもギリシャという雰囲気がしますね。
でも、ちゃんとモスクもあります。
また、旧市街には安い金額で食事ができるロカンタやスーパーマーケットなどもあって便利です。
平和な雰囲気が漂うボドルムの旧市街。
散策してお買い物を楽しんだり、海辺のカフェでゆっくりしたりして楽しむことができます。
新市街エリア
旧市街エリアと新市街エリアの境目となるヨットハーバー付近。
たくさんの船が停船しています。
私は新市街エリアはあまり散策をしませんでしたが、観光客用の洗練されてちょっと高級なレストランやカフェが建ち並んでいました。
また、マリーナショッピングセンターというちょっとしたショッピングモールもありましたが規模はかなり小さめ。
お客さんもほとんどおらずガランとした雰囲気でした。
ショッピングモールに立ち入るにはHESコードの提示が必要でした。
中にはブティックやカフェなどがあります。
優雅にリゾートを楽しみたい方は新市街エリアに滞在されるといいかもしれません。
風車
また、ボドルムの市街から少し離れた丘の上には風車が建ち並んでいる場所があります。
18世紀半ば頃から小麦粉を挽くために使用されていたそうですが、現在はそのほとんどが壊れています。
風車の中にも入ってみましたが完全に廃墟です。
また、この丘から見える景色はとても素晴らしいです!
ずっと眺めていたくなるような、エーゲ海の美しい絶景がそこにあります。
目安として、旧市街エリアと新市街エリアの境目あたりの場所から徒歩30~40分ほどで行くことができます。

ボドルム円形劇場
ボドルムの街を見下ろすかたちで丘の上に建設されているボドルム円形劇場。
紀元前4世紀の古代ギリシャ時代に建築されたものを見事に再建してあります。
約13,000人を収容できる大きさと言われ、現在もイベントやアーティストのコンサートに利用されているというから驚きです。
入場料は無料です。
この丘や円形劇場の上から眺める景色も絶景です。
エーゲ海の青い海と遠くに見える聖ペテロ城。
白い街並みが美しいですね。
こちらも、旧市街、新市街から15~20分ほどで歩いていくことができます。
クンベト
ボドルムの街の至るところで見かけるのがこちらのクンベトです。
風車のある丘の近くにもありました。
貯水槽としての役割を果たしていたようで、内部はこのようになっています。
他の街でもたまに見かけましたが、見た目も丸くて可愛らしいですね。
聖ペテロ城
ボドルムの街のシンボルの1つ、聖ペテロ城。
1,400年代に聖ヨハネ騎士団によって建築された歴史ある城塞です。
現在は海底考古学博物館として役割を果たしています。
ボドルムのお勧めレストラン
ボドルムにはたくさんのレストランやカフェがあります。
私が滞在中に実際に利用したお勧めのレストランやカフェをご紹介させていただきます!
No Limit açık büfe bodrum
29.9リラ(約385円)で食べ放題のブッフェレストランです。
様々なトルコ料理が用意されおり、気に入った料理を店員さんに盛り付けてもらうタイプのブッフェです。
もちろんソフトドリンクも飲み放題。
料金の中に含まれています。
店員さんがどんどんお勧めしてくれるので気づけば食べきれないほどの料理が器に…。
やっと食べ終わったと思ったらデザートまで運ばれてきました!
こちらはトルコのライスプリン。
中にお米が入っていますが、甘くて美味しいです。
店員さんたちもとても愛想がよく、お勧めのお店です。
アクセス
Googleマップには掲載されていませんがお店の場所は星印のあたりです。
Sahil Cafe
海辺の素敵なレストランです。
早朝、従業員の方々が開店準備をしているとき「ここで写真を撮っていいですか?」と図々しくも写真撮影の場として使用させていただきました。
写真撮影の際、三脚が倒れないように支えてくださったりお手伝いをしてくれた男性はこのレストランのオーナーさんでした。
彼は私にターキッシュコーヒーをご馳走してくれ、おしゃべりをしてくれました。
さらにその後、レストランの厨房に招き入れてくれ従業員の方々の朝食にも混ぜてくれました!
突然入ってきたアジア人女性に従業員の方々も騒然としていましたが、楽しくおしゃべりに混ぜてくれました。
ここで食べたメネメンという料理がめちゃくちゃ美味しかったです!
写真にも写っているトマトとペッパー、卵を炒めた料理なのですが私の大好きなトルコ料理の1つになりました。
『毎朝こうやって冗談を言い合いながら朝食を食べて仕事をスタートさせるんだ!』
と従業員の方がおっしゃっていましたが、素敵な職場だなと思います。
その後もチャイをご馳走してくださり、
『お金は要らない。ノープロブレムだ。』
と言ってくれた素敵なオーナーさんが経営するレストランです。
翌日からラマダンか新型コロナの影響でお店は閉まってしまい、私も街を移動してしまいましたが1度くらいはちゃんと食事に行きたかったです。
Googleマップにお店が掲載されておらず場所を失念してしまいましたが旧市街の海辺(Bodrum Public Beach)を歩いていれば見つけることができます。
PALMIYE
No Limit açık büfe bodrum のオーナーさんお勧めのシーフードレストラン。
せっかく港町に来たのなら新鮮で美味しいシーフードを食べたいですよね。
PALMIYE では比較的リーズナブルなお値段で美味しい魚料理を楽しむことができます。
店員さんお勧めの焼き魚を注文しました。
パンなど込みで35リラ(約450円)。
ほくほくで柔らかい身がたっぷりついていてとても美味しい魚でした!
店内もカジュアルな感じで気軽に入りやすいのでお勧めです!
アクセス
Kalamare Restaurant
旧市街の中に位置するお洒落で可愛らしいレストラン。
レストランというか観光客向けのロカンタです。
チャイを飲んで休憩することもできるのでぜひ利用してみてください。
こんな場所で仕事ができたら素敵ですね!
アクセス
その他
また旧市街エリアには14リラ(約180円)ほどでテイクアウトができるお店や格安のロカンタも存在します。
観光客向けのレストランに疲れてしまった方は地元の素朴なお料理を楽しんでください。
いかがでしょうか。
ボドルムはギリシャの雰囲気が漂うリゾート地ですが、旧市街エリアには住民の方が利用するような庶民的なお店もあり上手くバランスが取れた街だと思います。
物価も安く、過ごしやすい街だと思うのでぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
私も海を眺めたり散歩をしたりゆっくりとした時間を過ごすことができました。

行き方・料金
チャナッカレ市街からチャナッカレオトガルへ
所要時間:約15分~
料金:片道3.5TRY~(約45円)
※専用の交通カードを購入し、HESコードを登録する必要があります。
もしくはHESコードと情報を結びつけたクレジットカードでの支払いが可能です。
【乗車場所】マクドナルド前のバス停
【降車場所】チャナッカレオトガル
チャナッカレからボドルムへ
所要時間:約10時間30分~
料金:片道105TRY~(約1,352円)