今回はトロイの木馬とトロイ遺跡で有名な街、チャナッカレについてご紹介させていただきます。
イスタンブールからチャナッカレへの移動の様子やトロイ遺跡の観光情報、お勧めのレストランなどもご紹介させていただきます!

イスタンブールからチャナッカレへ移動
トルコのバスチケット手配方法
トルコのバス情報を確認するのに便利なウェブサイトがobilet.comです。
トルコ語で表示されてしまうので少しだけ使いにくい部分はありますが、翻訳機能を利用すれば大丈夫です。
こちらのサイトですが、残念ながら日本のクレジットカードでチケットを購入するのは現在不可能です。
チケットを購入することはできませんが、バスの路線や所要時間、料金などをチェックするのにとても便利です。
私はこちらのサイトを利用してバスの出発時間や金額を確認し、出発予定日の前日にオトガルへ行ってバス会社でチケットを購入しました。
チケットを購入する際はパスポートとHESコードが必要になります。
HESコードについてはこちらの記事をご確認ください。
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ポイント
イスタンブールから他都市への移動をobilet.comで検索する時、Esenler Otogarıを利用される場合は Istanbul Avrupa を選択してください。
イスタンブール長距離バス乗り場
イスタンブールの長距離バス乗り場は ヨーロッパサイドの Esenler Otogarı になります。
地下鉄 Otogar İstasyonu 駅で降車し、建物から外へ出ればそこはオトガル(バス乗り場)です。
この時、注意しなければならないのがオトガルはおそらくあなたの想像以上に広く、バス会社はたくさんあります。
バス乗り場はバス会社の建物に隣接されているので、自分が乗車予定のバスのバス会社の場所を知っている必要があります。
チケットを宿泊施設で手配してもらい、時間ギリギリに到着したら乗り場(自分のバス会社の場所)がわからず大慌てしたというリスクも考えられます。
バスの乗車時間までに余裕を持ってオトガルに到着するか、バス会社の場所を確認する意味も込めてあらかじめバス会社にチケットを買いに行くのもよいかと思います。
私が利用したチャナッカレ行きのバス会社は138番のCANAKKALE TRUVAというバス会社でした。
バス移動
バスの出発時刻は12:30。
移動日当日、めちゃくちゃ時間に余裕を持って10:00に宿をチェックアウトし地下鉄を利用してオトガルへ行きました。
先日地下鉄に乗る際、イスタンブールカードとHESコードを結びつける作業が上手くいかずなかなか地下鉄の改札口を通ることができなかったので、そのようなトラブルに備えて早めに行動しましたが問題なく改札を通ることができました。
10:50にはバス会社に到着。
バス会社の建物の2階はカフェになっていて休憩することもできます。
私は1階のベンチに座りバスを待ちました。
残念ながらWi-Fiはありません。
12:13バスが到着したので荷物を預けて乗り込みます。
小さなテレビがついていますが利用できるかは不明。
バスは12:34に出発し、走り出して少しするとおやつが配られました。
Wi-Fiは搭載されているものの速度が遅すぎて使い物にならず。
14:50に15分ほどトイレ休憩がありました。
トイレの料金は1.5リラ(約20円)。
売店もあるので軽食を購入することもできます。
フェリー移動
その後も何度か街のバスステーションに停車しながら17:43に港に到着します。
ここでバスごとフェリーに乗り海峡を渡ります。
18:02、フェリーは出港。
バスが完全にフェリーに乗り込み、停車したら降車してフェリー内に移動することができます。
出港したフェリーから眺めた景色。
甲板で沈む夕日を眺めることもできますし、
フェリー内部には売店もあるので軽食をとることもできます。
甲板は風が強くて寒かったので暖かい売店の席に座っていました。
18:25、フェリーは無事街に到着しました。
バスの中に荷物を置いていたので急いでバスに取りに戻りました。
そして、18:28にバスは街に無事到着です。
フェリー到着場所が街の中心街のようなものなので、バスを降りたらそのまま歩いてホテルへ向かいチェックインをしました。
トロイ遺跡観光
トロイ遺跡とは
ホメロスによって書かれたと伝えられる古代ギリシア叙事詩『イリアス』に書かれているトロイ戦争。
トロイ戦争の発端はトロイアの王子パリスがスパルタ国王妃ヘレネを略奪し、夫であるスパルタ国王の怒りを買うことから始まります。
その10年にもおよぶ戦争に決着をつけたのが、あの有名なトロイの木馬作戦でした。
劣勢だったギリシア軍は英雄オデュッセウスの発案を元に美しい巨大な木馬を作成します。
その木馬の中にギリシア兵士を隠し、贈り物としてトロイに届けます。
それをギリシア軍の降参と解釈したトロイは喜んで木馬を城内に入れます。
そして、木馬内に隠れていたギリシア兵によってトロイは陥落します。
そんな神話に登場する伝説の都市だと信じられていたトロイですが、ドイツの実業家ハインリヒ・シュリーマンはトロイが実在した都市だと確信し、発掘作業にあたります。
そうして発見されたのがこのトロイ遺跡です。
とてもロマン溢れる遺跡ですね!
チャナッカレからトロイ遺跡へ
チャナッカレの街からトロイ遺跡まではミニバスでアクセスすることができます。
朝10:20にミニバスステーションに行くと次のバスの出発は11:30と言われます。
新型コロナウイルス流行による観光客減少のため、ミニバスは減便されているようでした。
時間をつぶすためにSIMカードとおやつを購入し、再びミニバスステーションに戻りました。
これがトロイ遺跡まで行くミニバスです。
乗り込んで出発するのを待ちます。
おやつで購入したコーラとチョコレートのパン菓子、1.8リラ(約24円)。
11:30になると他に乗客が乗り込んできて出発です。
バスには料金表が貼ってあり一律7リラかと思いきやトロイ遺跡までは10リラ(約133円)でした。
最初はぼったくられたのかと思いましたが、帰りのミニバスには10リラと書かれていたので10リラが正しい料金のようです。
約40分ほどでトロイ遺跡に到着です。
トロイ遺跡内
さっそくチケットを購入して入場です。
入場チケットは50リラ(約667円)。
オーディオガイドを付けると+30リラ(約400円)。
博物館のチケットなども販売されていました。
入場してまず目に飛び込んでくるのがトロイの木馬のレプリカです。
なんだかとても可愛らしいですね!
他の観光客の姿はほとんど見られずほとんど貸し切り状態でした。
順路に従って遺跡を見学します。
トロイに都市が築かれたのは約紀元前3000年。
その後、崩壊と再築が繰り返され9つの時代の都市があったとされています。
第八市はギリシア人の都市で礼拝や生贄を捧げる施設などギリシア文化が見られます。
第9市はローマ人が建てた都市で、ローマ風呂や音楽堂などの跡を確認することができます。
がっかり遺跡なんて言われていますが、古代、ここに何度も都市が建設され栄えていたのかと思うと感慨深いものがありますね。
遺跡内から見える景色もとてものどかで美しかったです。
時折リスなどの小動物も見かけました。
野犬?がいたので少し注意が必要でしたが。
遺跡はテンポよく見学すれば一時間弱で見終わることもできます。
私はゆっくりお散歩がてら2時間弱かけて見学しました。
遺跡内にはお土産屋さんやアイスクリーム屋さんもあります。
もちろん無料のトイレもあるので安心です。
トロイ遺跡周辺
遺跡内の見学は終わったものの、帰りのミニバスの出発まで時間があったので周辺を散策しました。
遺跡を出て真っすぐ歩いているとたくさんの羊たちがいて、のどかな風景が広がっています。
すぐ近くに小さな町というか村がありました。
壁に描かれているのはイリアスに登場する英雄たちでしょうか。
小さなモスクもあります。
美しい彫刻たち。
小さな売店でお菓子を買って食べながらお散歩をしました。
ここはお墓?
平和な雰囲気が漂っていて時間をつぶすにはちょうど良かったです。
バスの時間が近づいてきたので再び遺跡に戻りました。
おそらくこの町からバスに乗車することもできるのだと思いますが、万が一逃してしまったら嫌なので歩いて戻りミニバスに乗車しました。
チャナッカレの街観光
チャナッカレの街にも観光スポットがあるのでご紹介させていただきます。
この街はこじんまりとしていますが、そこがまた過ごしやすくてよかったです。
トロイの木馬
実は、チャナッカレの街にもトロイの木馬のレプリカが存在します。
こちらのトロイの木馬は、2004年のアメリカ映画『トロイ』で実際に使用されたものです。
遺跡にあるものより強そうでカッコいいですね!
一緒に写真を撮ってみました。
トロイの木馬の近くから見える港の景色も綺麗なのでお散歩コースにちょうどいいです。
時計塔
トロイの木馬と並ぶチャナッカレのシンボルがこちらの時計塔です。
1897年に建てられた歴史ある時計塔なんだとか。
また、時計塔周辺の旧市街はなんだかおしゃれで可愛らしい雰囲気です。
たくさんの飲食店はもちろん、お土産屋さんやブティックなどもあるのでお買い物を楽しむことができます。
チャナッカレローカルマーケット
チャナッカレにもローカルマーケットがあります。
トロイ遺跡を見学し終え、街に戻ってきたときに足を運んでみました。
足を踏み入れるとたくさんの鮮魚が販売されています。
さすが港町。
店員さんたちはとてもフレンドリー。
写真を撮ってと手を振ってきます。
さらに奥へ進むとそこはガランとしていて、もはやマーケットの営業は終了してしまったのかと思いました。
しかし、さらに奥へ進むとそこにはたくさんのお店が並びお買い物をしている人たちがいました。
野菜や果物はもちろん、チーズや香辛料などさまざまなものが販売されています。
なんだかロシアンマーケットのような雰囲気だなと思いました。
そして、ここの人たちはみんなとっても人懐っこいです。
遠くからわざわざ私を呼び止めて写真を撮ってくれとポーズを決めます。
こうやって地元の人たちの生活を覗いたり触れ合うのってなんだか楽しいですよね。
お時間がある方はぜひ足を運んでみてください!
軍事博物館とシメンリク城
また、チャナッカレの街には軍事博物館とお城があります。
私は時間の都合上見学しませんでしたが、興味がある方は足を運んでみるのもいいのではないでしょうか。
チャナッカレのお勧め宿
Ataol Troya Hotel
今回チャナッカレの街で私が滞在した宿は Ataol Troya Hotel というホテルです。
施設は決して新しくはありませんが、丁寧に掃除されており快適に過ごすことができました。
大きなベッドがあるデラックスシングルルームで1泊10.5ユーロ(約1,392円)。
とても美味しい朝食ブッフェ付きです。
トルコの朝食って結構豪華ですよね。
めちゃくちゃ愛想のよい女性が、私が指示したものをお皿に乗せてくれます。
Wi-Fiの速度もホットシャワーもばっちりでしたし、1人とても親日家のレセプションのお兄さんがいて色々と私を助けてくれました。
お勧めのホテルです。
チャナッカレのお勧めレストラン
チャナッカレのお勧めのレストラン・飲食店をご紹介させていただきます。
SARDUNYA EV YEMEKLERi
ホテルのレセプションのお兄さんがお勧めしてくれたロカンタ、SARDUNYA EV YEMEKLERi。
ロカンタとはトルコの大衆食堂のようなものでショーケースに並んだ料理から好きなものを選ぶことができます。
金額も比較的安くいろんな種類の料理を食べることができるので私はロカンタが大好きです。
こちらのお店はご夫婦で経営されているようでとても愛想のよいご夫婦が対応をしてくれました。
料理もどれも美味しそう!
店内も可愛らしい雰囲気ですね。
テラス席もありました。
私が選んだ料理はこちら。
サラダとご飯、チキンや野菜を使った料理2種です。
どれもとても美味しくて一瞬でたいらげてしまいました。
これでたったの20リラ(約267円)というから驚きです。

アクセス
Cevahir Ev Yemekleri
また、SARDUNYA EV YEMEKLERi の向いには Cevahir Ev Yemekleri というロカンタもありました。
レセプションのお兄さんは断然 SARDUNYA EV YEMEKLERi 派だと言っていましたが、こちらのお店も機会があったらチャレンジしてみたかったです。
Sardalye
チャナッカレでは魚料理を楽しむことができます。
地元でも有名なお店がこちらの Sardalye 。
魚のフライ料理が有名です。
チャナッカレに到着した日、食事をしようとレストランを探していたら既にお店はほとんど閉店していました。
その時に発見したのがこちらのお店です。
テイクアウトか立ち食いができます。
店員さんお勧めの魚のフライサンドを注文。
18リラ(約240円)でした。
ボリューム満点、タルタルソースをつけて食べたら最高に美味しかったです。
店員さんたちもとてもフレンドリー。
チャナッカレを訪れた際はぜひ挑戦してみてください!
アクセス
また、余談ですがチャナッカレにあるマクドナルドに入店した際HESコードの確認がありました。
なんだかちょっとびっくりです。
これから飲食店でもHESコードの提示が義務付けられるようになるのか…?
コロナ禍のせいか観光客は少ないチャナッカレでしたが、特別不自由な思いをすることはなく楽しむことができました。

行き方・料金
イスタンブールからチャナッカレへ
【乗車場所】Esenler Otogarı 138番の CANAKKALE TRUVA 社建物
【降車場所】Canakkale marina
チャナッカレからトロイ遺跡へ
所要時間:約40分~
料金:片道10TRY~(約133円)
※トロイ遺跡からチャナッカレの街への帰りのミニバスはトロイ遺跡の前から発車します。