ペルー

アヤワスカ儀式の夜明けとシャーマンとの対談

2023-01-20

ペルーのアマゾンの奥地、サンフランシスコ村でアヤワスカの儀式を受けた私としのぶさん。

今回は儀式終了後のシャーマンとの対談や儀式後に起こった身体の変化について記事を書きました!

 

Noriko
アヤワスカの儀式で真実の世界を見ることはできませんでしたが、その後の凄まじい身体の変化やシャーマンとの対談は私の中で貴重な体験となりました。

 

シャーマンとの対談

日本人シャーマン、みつさん

 

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アヤワスカの儀式が終わった夜明けのロカで、シャーマンのみつさんとの対談が始まりました。

みつさんは4年以上このスイピーノの施設で修行をしている日本人シャーマンです。

最初にこの施設を訪れたのは10年以上前だったともおっしゃっていました。

アヤワスカの儀式には毎回参加するようにしていたらしいのですが、昨夜の儀式はたまたま2年ぶりにお休みをしたのだとか…。

けんじさんが『みつさんの歌声にはものすごい力がある』とおっしゃっていたので、私もみつさんのセレモニーを受けてみたかったので残念でした。

でも、『このすれ違いのような出来事にも、もしかして何か意味があるのかもしれないね。』と言われて、そうかもしれない…。と納得しました。

 

もともとみつさんは日本で鳶職に就き、さらに自分の会社を持ち、現場監督として働くという忙しい日々を送っていたそうです。

仕事も軌道に乗ってかなり稼がれていたようで、例えば『スピリチュアル』というような言葉とは最も遠い世界にいるような俗物的な生き方をしていたのだとか。

 

しかし、『何かが違う』と自分の生活を見つめ直し、旅に出たのがきっかけでこのアヤワスカに出会ったそうです。

現在はスイピーノの施設で修行をしながらニューヨークやスロヴァキアなど、海外でセレモニーを行って生計を立てているとのことでした。

スイピーノの施設ではほとんど稼ぐことができないそうなので、海外に出稼ぎに行ったり、自分で鶏を飼い、その鶏が産んだ卵をお米などと交換して生活しているのだとか。

とても貧乏な生活をしているとお話してくれましたが、その生活が合っていると感じているそうです。

 

現在(2018年4月)は日本で出会った日本人の奥さんとお子さん2人とペルーで暮らしているそうです。

 

シャーマンから学んだこと

ここからは私とみつさんの会話を対話方式でお届けします。

 

世界の真実を見たくてアヤワスカをしに来ましたが見ることができませんでした。 アヤワスカで世界の真実を見ることはできるのでしょうか?
Noriko

 

みつさん
世界の真実…。もしも真実を見たいというのなら、濁った目で見ていても本当の世界は見えない。すべて自分の中に答えがある。

例えば宗教を信じている人なんかがわかりやすい。彼らは独特のフィルターを通して世界を見ている。誰もがみな、自分の中にあるフィルターを通して世界を見ているが、そのフィルターを取って世界を見ることが大切なんじゃないかな。

 

なるほど…。アヤワスカをするとビジョンが見えるといいますが…。そのビジョンって何なんでしょう?
Noriko

 

みつさん
確かにビジョンは見えるが、ビジョンというものはそれほど重要じゃない。例えば俺は、何もない真っ暗闇の中にひとりぼっちになったビジョンを見て気が狂いそうになったことがある。でも、大切なことはそういうときでも、何があってもしっかりと安定した精神を保っていられることなんじゃないかな。

 

そうなんですね。ちなみにアヤワスカのセレモニーで不思議な体験をしたことはありますか?
Noriko

 

みつさん
以前アメリカでセレモニーを開催したことがあって、そこに心理学者の方が参加された。彼はセレモニーを受けるにあたって先入観を持たないようにするために、セレモニーを受けるまで目隠しをして視覚からの情報を遮断して過ごしていた。

セレモニーが終わった後、彼はセレモニー中にどのタイミングでどんなビジョンが見えたかなどをすべてメモを取っていたというので、話を聞いてみた。

すると、彼の見たビジョンというのがその時その時俺が歌っていた内容と一致していたりした。 もちろん彼はシピポ語など理解していない。偶然にしては凄すぎる。これはすごく不思議だった。

 

そんなことがあったんですね!それはなんだか不思議ですね。
Noriko

 

みつさん
俺さ、大人になってからおたふく風邪をしたことがあって。その影響で子どもを作ることができない身体になったって医者に言われたんだよね。でも実際は今2人の子どもに恵まれているし。世の中って不思議なことはたくさんあるし、そういうものなんじゃないかな。

 

なるほど。科学や現代医学という言葉などが人間の限界を勝手に決めつけて、可能性を狭めているだけと言えるかもしれませんね。

そういえば私、食欲が異常にすごくて…。毎日毎日人の2~3倍ほど食事をとってしまうんですけど身体がおかしいんですかね?

Noriko

 

みつさん
それはもしかして、身体が何かを求めているのかもしれない。俺もディエタという食事制限で塩・砂糖・油を抜いた食生活を続けていた。

しかし、あるとき、食べても食べても空腹が満たされないようになった時期があった。気がづいたら米3合を平気で平らげていて、それでもお腹が空いて…。

それをシャーマンに話したら「これを食べてみろ。」と食事を渡された。その食事を食べるとその中には塩が入っていた。「ふざけんな!!どれだけこっちが真剣な想いで塩を取らないように気をつけていたのか知ってんのか!!??」とブチ切れそうになったが、塩を食べたときから不思議と空腹はおさまった。

もしかして身体が塩を探していたのかもしれない。

 

そんなことが…!もしかして私の身体も何かを探しているのかもしれませんね。

ところで、みつさんはここでの生活で経済的な不安を感じることはないんですか?

Noriko

 

みつさん

そうだね。日本にいたときはそれなりに稼いでいたからね。

『俺がこんなに弱いのは貯金があるせいなんだ!』って全財産使ってしまおうかと思ったこともあった。でも、世界を旅して気づいたのは俺は本当の意味で貧乏にはならないということだよ。

日本人に生まれた以上、俺は日本に帰ることができて、コンビニのバイトでもなんでもやって生計を立てることはできる。

でも、世界で出会う貧困に苦しむ人たちというのはもはやそんなレベルじゃない。

まったく質が違う貧困なんだ。貧乏になってみたけど、日本のパスポートを持っている以上、本当の意味で貧乏になることはないと思う。

ちなみにこの施設にいるシャーマンたちは俗物的で、俺がシャーマンに神聖な幻想を抱くたびにそれをぶち壊してくれるよ。

 

それでは特に経済的な不安は感じていないんですね?
Noriko

 

みつさん
そうだね。実際に日本でたくさん稼いで好きなものを買って好きなものを食べて…というような生活をしていたこともあった。でも、俺には今のこのライフスタイルが自分に合っていると思っているよ。

この村も急激に変わった。テレビとインターネットが入り、店ができた。

そういえば昔は電子機器がない暮らしをしていたんだけど、そういう暮らしをしていると身体が電磁波なんかに敏感になるのかな?

ひさしぶりに電子レンジを使ったら同じ部屋にいるだけなのに体調悪くなったり、携帯電話も手に持って顔に近づけるだけで電磁波を感じるようになって大変だったな。

目に見えないものを信じない人っているけど、目に見えなくても存在するものはたくさんある。

 

そうですよね。世の中、存在するけど目には見えないものの方が多いんじゃないかとすら思います。

あの、ここにいるシャーマンで修行を極めた方とかっているんですか?

Noriko

 

みつさん
極めてしまったと感じたら、そこで成長は止まってしまう。年配のシャーマンですら、いまだに学ぶことがたくさんあるという姿勢で生きているよ。

そこにある、ただ一つの植物と向き合い、植物と波長を合わせるんだ。植物から学ぶことはたくさんある。

 

サンフランシスコ村からプカルパ市街へ移動

しのぶさんが目を覚まし、みつさんとの対談も終え、帰る身支度をしました。

スイピーノの施設にはグレープフルーツの木があり、好きなだけ採って帰っていいとのお言葉をいただいたので、私は3つほど採ってカバンに入れました。

 

手配してもらったトゥクトゥクが迎えに来るのをしのぶさんと外で待ちます。

すると、見知らぬ20代くらいの日本人の男性がやって来ました。

彼は既に別の施設でアヤワスカの儀式を受けたことがあるとのことでしたが、みつさんの噂を聞いてはるばる会いに来たそうです。

みつさんは奥さんと街まで買い物に出たということを伝えると残念そうな顔をして去って行きました。

 

それからしばらくするとトゥクトゥクがスイピーノの施設へやって来ました。

私たちはそれに乗り、来た道を戻るようにボート乗り場まで行き、再びボートに乗って街へと帰りました。

 

アヤワスカによって変わった身体

街に到着して、私はしのぶさんとスーパーマーケットへ買い物に行きました。

私は儀式の前日からほとんど何も口にしていません。

儀式の最中にたくさん嘔吐したにもかかわらず、水さえ口にすることができませんでした。

なぜか、喉に食べ物が通るのが怖いという感覚がありました。

でも、何も食べないわけにはいきません。

 

一番口にしやすそうなアイスを買って、そのままスーパーの外で袋を開けて口にします。

その瞬間、私の舌はまるで火傷をしたかのように腫れ上がり、凄まじい痛みが口内に広がりました。

「なっ、何これ!?」

驚いてしのぶさんに助けを求めます。

 

食べようとするとあまりにも舌が痛むのでアイスはそのまま処分しました。

もう、このまま何も口にできない身体になってしまったんじゃないかと焦ります。

 

ホテルに帰り、恐る恐るスイピーノの施設で採ったグレープフルーツを口にすると、やはり舌が痛くなりましたがアイスを食べた時ほどの痛みは感じませんでした。

その日一日はフルーツのみを食べて過ごしました。

舌が痛む現象は一日ほどで改善されましたが、なぜそのようなことが起こったのかは謎です。

 

そして、食べ物を食べるとすぐに体外へ排出してしまうという現象が数日間続きました。

一日に何度も何度もトイレへ行きました。

 

さらに驚いたことに、アヤワスカの儀式を受ける前にすごかった私の食欲がだいぶ収まりました。

今までは1食につき2~3人前くらいは食べていましたが、それが1~2人前くらいに減ったのです。

ちなみにこの効果は3年ほど続きました。

 

私は真実の世界を見ることはできませんでした。

でも、アヤワスカの儀式を受けたことにより、私の身体は確実に変化したと思います。

 

正直、死ぬほど苦しかったのでもう二度とやりたくないという気持ちもあります。

それでもまた『その時』が来たら、私は再び儀式を受けるためにあの場所へ行くのだと思います。

 

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アヤワスカの儀式概要

料金:200PEN(6,800円)→ディスカウント後 120PEN(4,080円)
日時:月曜、水曜、金曜の21:00~明け方まで
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Noriko Sumiya

約2年間の世界ひとり旅を経験。通算80カ国+未承認国家を訪問。 2020年3月に新型コロナウイルスの影響で帰国した後は『心の声に従い、自分らしく生きる』というテーマに焦点を当て、世界中どこでもパソコン1台で収入を得られる自由な旅人に転身。同じ夢を持つ方たちを応援したいと思い情報発信をしています。ビジネスブログも書いていますのでよろしければご覧ください!

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