今回はペルーのプーノからボリビアのコパカバーナへの陸路の国境越えの様子についてまとめました。
治安があまり良くないと聞いていたボリビア。
少し不安な気持ちを抱えながらの入国となりましたが、さっそく色々なことに驚かされました。

プーノからコパカバーナへ移動
プーノの街から国境へ
宿泊していたホテルからタクシーでバスターミナルへと移動しました。
バスで国境を越えてボリビアのコパカバーナへ向かいます。
コパカバーナへのバスチケットはプーノに到着した際にあらかじめバスターミナルで手配しておきました。
そして朝7:30、私が乗り込んだバスはプーノのバスターミナルを予定通り出発しました。
バスの乗車時に出入国カードや税関申告書などが配られましたが、これらの書類はバスが出発する前に記入しておくことをお勧めします。
移動中のバスは揺れるので書きにくいです。
たくさんの花が咲き乱れるこの季節、バスの窓から見える外の景色はとても美しい。
9:30にトイレ・両替休憩があり、9:50にバスは再び出発。
この時、係員がバスの乗車時に配られた出入国カードなどの書類を集めにきました。
国境越え
10:00にバスは国境に到着しました。
難なく出国審査を終え、ペルーからボリビアへ歩いて国境を渡ります。
ペルーとも一旦お別れです。
ふと横に目をやると、とても穏やかな景色が広がっていました。
あのアーチの向こう側はボリビアなのでしょうか。
そして、ついにボリビアに入国です!!
ここでボリビアの入国審査を受ける流れとなりますが、入国審査場に目をやるとそこには長蛇の列ができていました。
どうやら入国審査に使用する機械が故障しているとのことで業務が滞っており、入国審査にはパスポートのコピーが必要になるとのことです。
私はパスポートのコピーを所持していたため問題なく入国審査を受けることができましたが、列に並んでいる途中にその事実を知り、コピーを取りに行き再度列の最後尾に並び直す羽目になった気の毒な方もたくさんいらっしゃったようです。
こんな時、入国審査場のすぐ隣の売店にコピー機が設置してあり有料とはいえコピーをとることができるのは大変ありがたいことだなと思いました。
しかし、もしかしてこの機械故障によるパスポートのコピーの提出が必要というイベントは日常茶飯事、もしくはデフォルトなのではと少し疑ってしまいますね。
無事入国審査を終えてボーっとしていると、またパレード軍団に遭遇しました。
国境だろうがどこだろうがお構いなしに出現する神出鬼没な軍団。
もはや私にとってトラウマ以外のなにものでもありません。
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ちなみに私が南米のパレードがトラウマになった理由はこちらの記事でご紹介させていただいてます。
そして、11:05にバスは入国審査場を出発しました。
この時、コパカバーナから行くことができるという太陽の島行きのボートチケットが車内で販売されていました。
すぐに太陽の島に行きたいという方は購入されてもよいかと思います。
国境からコパカバーナの街へ
バスは1時間半程走り、12:30に無事コパカバーナの街に到着しました。
そこからバスを乗り換えてラパスに向かう方もたくさんいるようでしたが、私はコパカバーナに滞在予定だったのでさっそくホテルに向かいチェックインを済ませました。
不安が伴う移動でしたがなんとか無事に到着できてよかったと思います。
むしろ後で思い出せば楽しい移動でもありました。
コパカバーナの街
街の散策
ホテルに荷物を置き、さっそく街の散策に繰り出します。
言うまでもなくボリビアは私にとって新しい世界です。
どんな驚きが待っているのだろうとワクワクしながら散策を始めました。
広場で男性陣が集まって踊っているのを発見しました。
この時期、南米はどこへ行ってもお祭り騒ぎです。
それにしてもお揃いのハットやカラフルな鞄が可愛いですね。
教会も見つけました。
青空とのコントラストが美しい。
さらに散策を続けていると小さな市場に行きあたりました。
ここではポップコーンのような食べ物が大量に販売されていてなんだかおもしろかったです。
盗難事件に遭った女子大学生の方との出会い
こんな風に街をフラフラ歩いていた時のことでした。
「あの…、日本人の方ですか…?」
大学生くらいの日本人女性の方に突然声をかけられました。
『はい、日本人です。』
私がそう答えると彼女は、
「会ったばかりの方にこんなことを頼むのは本当に申し訳ないけど助けて欲しいんです。」
と、突然泣き始めました。
驚きながらも私は彼女の話を聞きました。
彼女の置かれた状況はこうです。
まず、ウユニからラパスへの夜行バスの車内でカメラや所持金の盗難に遭い、さらに口座資金が底をつき国際キャッシュカードも使えず現金が現在手元にない状況とのことでした。
ちなみに基本的にボリビアではクレジットカードはほとんど利用することができません。
明後日ペルーのクスコから日本行きのフライトに搭乗予定なので、ボリビアのラパスからコパカバーナ(現在地)を経由してクスコへ戻ろうとしてここ、コパカバーナまで来たのですがインターネットで手配したコパカバーナからクスコ行きのバスの席の予約ができていないと現地会社の方に言われ、所持金がないため席を再購入することもできず困り果てている…
と言うのです。
この時点で私は既にボリビアの恐ろしさをひしひしと感じていました。
インターネットでバスチケットを購入した際の画面をiPhoneで見せていただいたところ、確かにちゃんと購入は完了している様子です。
iPhoneをお借りし、今度は私が旅行会社に乗り込んで交渉してみましたが業務員は横柄な態度で『予約できてない』の一点張りでまったく取り合ってくれませんでした。
仕方なく、私達は別のバス会社へ行き新たにクスコ行きのバスチケットを購入しました。
代金で足りない分は私がお貸しする形にしました。
(ちなみに‶旅先でお金を貸すと返ってこない”というような話をたまに聞きますが、この方は大した金額ではないものの帰国後すぐに連絡をくださりむしろ指定の金額より多く振り込んでいただき本当に誠実な方でした。)
コパカバーナのレストラン
その後、一緒にランチをするためにレストランへ足を運びました。
観光客用のまあまあ素敵なレストランです。
テラス席に座りメニューを見て注文をします。
しばらくすると店員が注文の品を運んできました。
そして、提供されたスープを目にして私は驚愕しました。
具がない…!?
あっ、ポタージュスープ的なものですかね。
ペルーでスープを頼むと基本的に具だくさんのスープが出てくるのでついついその違いに驚いてしまいました。
次に登場したのはバサバサのご飯と、食べる部位が非常に少なく油っぽい鱒料理です。
ペルーのアグアス・カリエンテスでも同じようなメニューをいただいたのですが、あまりのクオリティの違いに愕然としました。
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少しバスで走って国境を越えただけでこんなにも大きな違いが出てくるとは…。
ここで、ふとある旅人の言葉を思い出します。
‶ボリビアの食事(通称:ボリ飯)はとてもまずい”
…という言葉を。
食事は私にとって非常に大きな旅の楽しみのひとつだったので絶望的な気持ちになりました。
湖畔散策とパレード
その後、改めて2人で街と湖畔の散策に出かけました。
正直に言うと出会った時点で突然泣き出した彼女の精神状態が心配でした。
しかしこうして一緒に時間を過ごしてみると彼女は思いのほかしっかりした女性で、今ではとても元気そうです。
お昼下がりの湖畔の散歩は気持ちがいい。
チチカカ湖に面したこの街は美しく、どこかリゾート地のような雰囲気さえただよっています。
街の方へ向かって歩いているとまたもや私の恐怖を煽ってくる集団を発見しました。
しかしながら、私はインディヘナの女性たちにたいへん興味を持っており彼女らとの遭遇でテンションが上がってもいました。
この独特の格好…特に帽子がとても可愛らしいなと思います。
その後日本人女性の方とお別れをし、太陽の島・月の島ツアーの申込みを終えた私はホテルに帰りました。
行き方・料金
プーノからコパカバーナへ
TITICACA社バス
時刻表:出発7:30-到着12:30
所要時間:約5時間~
料金:片道20PEN~(約700円)