今回はトレッカーたちに人気のある美しい街フェティエの魅力についてご紹介させていただきます。

ボドルムからフェティエへ移動
ボドルムからフェティエへ
ボドルムからフェティエへはボドルムのオトガルから発車しているバスかミニバスで行くことができます。
前日にバスのチケットを購入しにオトガルへ行ったところ、バス会社のオフィスの方に「明日はバスは運行していない」と言われミニバスで行くように言われました。
バス会社のオフィスのドアにミニバスのタイムテーブルが貼られており、約1時間ごとに発車しているとのこと。
フェティエへはムーラ(Muğla)で一度ミニバスを乗り換える必要がありますが、ムーラからフェティエへのバスは頻発しているので問題ないとバス会社の方はおっしゃっていました。
そして、当日…
ミニバスの時間に合わせてオトガルに行くと、
「ミニバスはもう出発してしまったので18:00まで待たないといけないよ!」
と言われます。
その日は土曜日。
先日バス会社の方が教えてくれたのは平日のタイムテーブルだったのです!
土日のタイムテーブルはタイムテーブルの右側。
7:00と18:00出発のみでした。
困った私は18:00まで待つか、もう一泊ボドルムで過ごすか考えていました。
すると、その場にいた男性の1人が「フェティエ行きのバスがある」と私をバス会社のオフィスに連れて行ってくれました。
こちらがそのバス会社のオフィスです。
フェティエ行きのバスはありませんが、アンタルヤ行きのバスに乗り途中下車する形でチケットを購入しました。
出発時間は12:30で70リラ(約923円)。
結果的にミニバスで行くより安く、乗り継ぎなしで行けることになりました。
お腹が空いていたので朝食兼昼食を食べようとオトガルのカフェレストランへ行きましたが、ロックダウンの影響か取り扱うメニューが少なかったので市街でレストランを探します。
市街のレストランもほとんど営業していませんでしたが、こちらのレストランの従業員に尋ねたところ、テイクアウトのサンドイッチを作ってくれるとのことだったのでお願いしました。
私のサンドイッチに挟まれる予定の肉が焼けていきます。
無事サンドイッチができあがりました!
これで18リラ(約237円)。
スーパーマーケットで大好きなおやつを購入し、オトガルに戻ります。
こちらのポテトチップスとチョコレートはとても美味しいのでトルコに来たらぜひチャレンジしてみてください!

12:13、オトガルに乗車予定のバスがやってきたので乗り込みます。
テレビモニター付きのバスですがいまいち使いこなせません。
無料Wi-Fiは利用することができました。
予定より少し遅れて12:37に出発。
順調に走り続け、17:55にフェティエのオトガルに到着しました。
フェティエのオトガルから市街へ
フェティエのオトガルから私が予約したゲストハウス(El Camino Hostel & Pub)までは少し距離があったのでタクシーを利用しました。
メータータクシーで10分ちょっと走り25リラ(約330円)。
オトガルからミニバスを利用する場合、自販機でチャージ式のカードを購入してHESコードを登録する必要があります。
自販機はオトガル内にも設置されていますし、英語表示もできます。
カードの料金は7.5リラ(約98円)。
例えば20リラを自販機にいれて購入するとカード代7.5リラが引かれ、12.5リラ分がチャージされたカードが出てきます。
あまり大きな金額のお札を入れることはお勧めしません。
ミニバスの料金は行き先によって異なりますが、フェティエ市内でしたら4.65リラで乗車することが可能です。
また、HESコードの登録はインターネットのウェブサイトを利用します。
警察官に尋ねるとほとんどの場合、登録を手伝ってくれます。
ミニバス乗り場はオトガルを出た場所にいくつか存在しますが、行き先によって乗るバスが変わるのでわからなければドライバーに尋ねましょう。
フェティエとは
トルコ南西部、エーゲ海地方のムーラ県に属する都市です。
フェティエとアンタルヤを結ぶ海岸線沿いの道はリキュアの道と呼ばれ、世界トップクラスに美しいトレッキングコースとなっています。
多くのトレッカーたちがトレッキングコースの拠点の1つとしてフェティエに滞在されていました。
フェティエ観光
まずはフェティエ市内の観光地をご紹介させていただきます。
フェティエ展望台
フェティエに来たらぜひ観ていただきたい景色の1つがこちらです。
海と山、オレンジ色の屋根のコントラストがとても美しいです。
ずっと眺めていたくなる絶景。
街の南側の高台から眺めることができます。
街を一望することもできるこの場所。
モスクもちらほら見えますね。
道沿いには何か所かこのようにテーブルとベンチが用意されていて、景色を眺めながらご飯を食べている方たちの姿もありました。
丘を降り、街へ向かう途中の道。
生活感がある風景も好きです。
天気が良い日はぜひ足を運んでみてください!
私はほとんど毎日この絶景を見ながら旧市街へ足を運んでいました。
アクセス
フェティエ旧市街
フェティエの旧市街はこじんまりとしていて歩きやすいです。
レストランやカフェ、スーパーマーケットやブティックなどが並ぶ通り。
後ほどご紹介させていただきますが、新鮮な魚を買うことができるフィッシュマーケットもあります。
白色が美しいモスク。
お土産や香辛料を売るお店もあります。
アーケード街のような場所もあり、服がたくさん売られていました。
可愛い古着屋さんもあったので散策してみると面白いと思います。
フェティエのマリーナ
海沿いにはたくさんの船が停船しており、美しい景色が広がっています。
遊歩道もあるのでお散歩コースにいかがでしょうか。
地元の人たちがのんびりと散歩する姿もあり、ゆったりとした時間が流れています。
アクセス
フェティエ城
フェティエを一望できる高台から東に向かって歩いていくと廃墟となったフェティエ城があります。
こちらは無料で入場することができます。
こうして時々羊飼いの姿を見かけることもあります。
のどかですね。
フェティエ城はほとんど人の姿はありませんが…
お城の上から眺める景色は絶景です!
行く価値はあるお勧めの場所です。
アクセス
アミンタスの岩窟墓地
また、フェティエの街にはアミンタスの岩窟墓地と言われる紀元前3~6世紀頃に作られた高位の人を祀る墓が存在します。
伝説の鳥が死者の魂を来世に運んでいけるようにと高台に作られたそうです。
これらの墓はリキュア人によって作られました。
ずらっと並ぶ石窟墓地はとても神秘的なのでぜひ見学してください!
アクセス
フィッシュマーケット
フェティエの旧市街には新鮮な魚たちが販売されるフィッシュマーケットがあります。
さすが港町です。
とても活気があって面白いです。
基本的に魚たちは量り売りされています。
値札はありますが交渉する余地はあったので、ぜひ交渉してお得な値段でお買い物をしてください。
購入すると綺麗にさばいてくれます。
また、市場に隣接する形でレストランがあり、そこで購入した海鮮を調理してもらうことができます。
私も『次に来たときチャレンジしてみよう!』と思っていたのですが、ラマダンが始まりレストランがクローズしてしまい結局調理してもらうことはできませんでした。
残念です。
また、販売されているのは魚だけでなく野菜・果物屋や肉屋もありました。
いろんな種類の野菜や果物を購入することができます。
香辛料屋さんもありました。
ちなみにフィッシュマーケットでは夕食用に魚、エビ、イカを購入しました。
アルミホイルで包み、ゲストハウスのオーブンで焼いて食べましたがとても美味しかったです!
見た目はちょっと残念ですが、お魚は身がたっぷりで柔らかかったです。
アクセス
フェティエ周辺の観光地
フェティエ周辺には魅力的な観光地がいくつかあり、日帰りで観光に行くことができます。
滞在中、ぜひ時間を作って足を運んでみてください!
カヤコイ
世界最大級の廃墟タウン。
過去の大地震で倒壊しているものの、約100年前のギリシャの村の姿がそのまま保存されている貴重な場所です。
実はこのカヤコイ、かつて3000軒もの家が建ち並ぶギリシャ人たちが住む村でした。
しかし、ギリシャ・トルコ戦争後、ローザンヌ条約で民族交換条件が成立するとそこに住んでいたギリシャ人たちは全てギリシャへと移住し廃墟となったのです。
フェティエからミニバスで約35分、徒歩だと約2時間で行くことができます。
とても見ごたえがあるミステリアスな場所なのでぜひ観光してみてください!
オルデニズ
目が覚めるような青色が美しい地中海と、その隣には2000m級の山々が連なる世界的にも珍しい地形のオルデニス。
そして、入り江に突き出したような不思議な形をしたビーチ。
ここはパラグライダーの聖地でもあり、初心者でもインストラクターと共に空の散歩を楽しむことができます。
空の上から絶景を眺められること間違いなしですね。
フェティエからミニバスで約40分ほどでいくことができます。
バタフライバレー
トルコ
美しいターコイズブルーの海から切り立つ崖
その隙間に秘そむ綺麗な自然の入江
『バタフライバレー』 pic.twitter.com/fBG9opIpbG— 【高画質】美しい景色bot (@huukei_) May 7, 2020
残念ながら私はバタフライバレーへは行きませんでしたが、バタフライバレーもとても有名で素敵な観光スポットのようです。
なんでも春から秋にはたくさんの蝶々が飛んでいて、まるで桃源郷のようなのだとか。
だからバタフライバレーというんですね。
フェティエからミニバスで約1時間ほどで行くことができます。
フェティエのお勧め宿
El Camino Hostel & Pub
フェティエでお勧めの宿がこちらの El Camino Hostel & Pub です。
宿泊はドミトリールームが1泊8ユーロ(約1,051円)、ダブルルームが1泊28ユーロ(約3,730円)。
ドミトリールームは男女共同ですがベッドはカーテン付きです。
なんと言っても、併設されているパブから見える景色がとても美しい!
ここで毎日のように絶景を見ながらお仕事をしていました。
朝食もついていて、メニューは微妙に変わります。
絶景を見ながら食べる朝食はとても美味しかったです。
また、パブでは食事をしたりお酒を飲むことも可能です。
パッタイがメニューにあったので食べてみました!
こちらはベジタブルパッタイで34リラ(約448円)。
スタッフにたずねたところ、7年前にパッタイを食べてめちゃくちゃハマってしまいメニューに取り入れたとのことです。
なかなか美味しかったです!
キッチンもあるので自炊もできます。
コロナの影響で土日はレストランが閉まっていたので自炊もしていました。
これだけ買って40.86リラ(約550円)。
トルコの物価の安さには驚かされます。
お庭から見える景色もとても素敵です。
特にサンセットの美しさは格別。
沈む夕日を眺めながら夕食を食べるのが私の楽しみの1つでした。
フェティエのレストラン・カフェ
レストラン
フェティエ滞在時はロックダウンやラマダンの影響で、残念ながらあまりレストランに行くことができませんでした。
こちらは開いていたのでなんとなく入ってみたレストラン。
ボドルムで食べて以来大好きになったメニメンを注文。
レストランオーナーがメニメンを作るところを見学させてもらい、自分でも作れるようにメモしました。
やっぱり美味しい。
でも、正直ボドルムで食べたメニメンには敵いません。
こちらは別の日にアーケード街で見つけたレストラン。
テイクアウトなら対応していただけるとのことで厨房に呼ばれ、好きな料理をパックにつめてもらいました。
美味しそうなスープもあります。
レストランの厨房って見ていると楽しいですよね。
これで25リラ(約330円)。
お腹いっぱいになりました!
それにしてもトルコは物価が安いです。
カフェ
街にはいくつかの可愛らしいカフェもあります。
ショーケースの中には美味しそうなケーキがたくさん並んでいて気になって仕方なかったので思わず入店。
海外のスウィーツって甘すぎたりあまり美味しくないイメージですが、このお店のケーキは洗練されていて美味しそう!
カフェスペースもありましたが、お腹いっぱいだったので持ち帰ってゲストハウスで食べることにしました。
食べかけの写真で申し訳ないですが、このケーキめちゃくちゃ美味しかったです!!
まるで生チョコのようなケーキに甘酸っぱいラズベリーソースが入っていてチョコ好きにはたまりません。
24リラ(約316円)なのでトルコの物価を考えればまあまあ高級なケーキなのではないでしょうか。
とても満足でした。
そんなこんなでフェティエには12日間ほど滞在しました。
セルビアで出会ったトルコ人の友人が勧めてくれた観光地ですが大好きな場所の1つになりました。

行き方・料金
ボドルムからフェティエへ
所要時間:片道約5時間30分~
時刻表:出発12:30-到着18:00
料金:片道70TRY~(約923円)
※アンタルヤ行きのバスに乗り途中下車しました。
所要時間:不明
料金:76TRY~(約1,002円)
※ムーラで乗り換えが必要です。