ボリビアの首都ラパスから憧れの地ウユニへのバス移動の日、私たちはストライキという思わぬトラブルに巻き込まれてしまいました。

ラパスのバスオフィス
夕方、利用予定のバス会社であるTodo Turismoのオフィスへ向かいました。
ラパスからウユニへ移動する際、旅行者に人気があるバス会社がこのTodo Turismoです。
値段は他のバス会社に比べると高めですが、乗客のほとんどが旅行者のため治安の面で安心です。
TRANS TURISTICO OMARというバス会社も人気があるようですが、私の友人の1人がこのバスを利用した際に、4桁のダイアル錠をかけておいた預け荷物から物が盗まれたという事件が発生したので利用を控えました。
注意ポイント
ラパスとウユニのバス路線では旅行客を狙った盗難が多発しているようなので十分注意しましょう
オフィスに到着するとスタッフの方に声をかけられました。
そして、彼はこう言いました。
「ストライキでウユニ村の手前にバリケードがはられているため、バスがコルチャニ村までしか行くことができないです。」
と。
問題解決の方法の1つとして、
「ウユニで予約しているツアー会社に連絡をしてコルチャニ村まで迎えに来てもらってください。」
と提案されました。
が、ツアーは現地で申し込む予定なので現時点で私にはあてがありません。
コルチャニ村からタクシーを利用してウユニ村まで向かうとして、バス代をディスカウントしてもらうことは可能か交渉しましたが、ストライキはバス会社の責任ではないとのことで交渉には応じてもらえませんでした。
ふとテレビに目をやると、ラパスで起きているデモの様子が映し出されています。
ため息が出てしまいました。パレードでお祭り騒ぎの次はデモをしてストライキです。
『仕事しようよ。』そんな風に思ってしまいました。
私は大きな不安を抱えていましたが、その不安を和らげてくれたのが他の日本人旅行者の方々の存在でした。
この季節、ウユニには日本人旅行者が溢れているようです。
バスの出発時間まではTodo Turismoのオフィスで他の旅人の方々とおしゃべりを楽しんだり、移動に備えて準備をして過ごしました。
ありがたいことに、オフィスではフリーWi-Fiも利用可能です。

ラパスからウユニへのバス移動ポイント
- 一番お勧めのバス会社は観光客に人気のTodo Turismo
- ラパス-ウユニ間の路線でバス内や預け荷物の盗難が多発しているようなので注意
- Todo Turismoのオフィスでは待合室がありフリーWi-Fiの利用が可能
ラパスからウユニへ移動
夜行バスでラパスを出発
出発時間が近づく頃、みんなでバスに移動しました。
そして、21:20にバスはラパスを無事出発します。
短い間でしたがこの街ともお別です。
そんな風に思いながら窓の外に目をやるとそこには素晴らしい夜景が広がっていました!
綺麗な写真を撮ることができなかったのが非常に残念です。
もう少し時間があれば…、そして治安がよければ、ロープーウェイから眺めたいと思う夜景です。
バスが走り出してしばらくすると夕食が配られました。
私はボリ飯に対して一切期待はしていませんでしたが、これはなかなか美味しかったです。
お腹が空いていたのも手伝ってかペロリとたいらげました。
さて、夜も更けてきたのでそろそろ眠りにつく時間です。
しかし、走行中は盗難されるのではないかと荷物が気になって熟睡することができませんでした。
申し訳ないのですが、私の中ではバスの乗務員すらも信用できない存在となっていました。
幹線道路で下車
そして、夜が明けた早朝6:10。
朝食を手渡され、私たちは幹線道路でバスを降ろされました。
ストライキによりバリケードがはられているため、これ以上はバスで進むのが難しいとのことです。
えっ?ここで降ろしちゃう??というような場所です。
あたりには休憩できるような建物は何もありません。
頭の中に“絶望”という文字がよぎりました。
睡眠不足で疲れ切った身体で大きな荷物を持ち、標高4000m近い高所を早朝に歩きます。
まるで何かの修行のようです。そして、ゴールはなかなか見えません。
地獄のように辛かったです。
約1時間ほど歩いたところでやっとウユニ村に到着しました!
まさかウユニ村へ行くのにこんなに苦労することになるなんて…。
ストライキがなければバスはウユニ村まで行くのでご安心を。
ウユニ村に到着して、まずはお目当てのホテルであるHotel Avenidaへ入り空室確認をします。
ここは日本人旅行者に人気のいわゆる日本人宿です。
しかし、残念ながら既に満室。
第二候補であるWara del salarへ行き、ようやく部屋を確保することができました。
Wara del salarも宿泊客がほとんど日本人という日本人宿でなかなか快適です。
部屋はTodo Turismoのオフィスで出会ったみさとん、みさとさん、なつきさんと同室の4人部屋です。
私の楽しいウユニ生活が幕を開けました。
そんな楽しい時間をともに過ごしてくれた、みさとんのブログをこの場をかりて紹介させていただきます。
写真はもちろん文章も本当に綺麗。真っすぐな想いが感じられる素敵なブログです。
ぜひぜひ読んでくださいね。
ウユニ塩湖初ツアー
ツアー申込み
過酷な道程を経てウユニ村に到着した私たちは既にへとへとに疲れ切っていました。
しかし、どうしても早くあの絶景を見たい!!という強い思いからさっそくツアー会社に向かいました。
私たちが選んだのは日本人に人気のツアー会社、穂高です。
写真の通り、いくつかのツアーが存在します。
そして、みさとん、みさとさんと一緒にSUNSET+Starlightツアー(16:00~22:00)に申込みをしました。
定員は7名。
ツアー料金はメンバーで割るので定員に近い人数を集めた方が割安になります。
さらにメンバーを集めるためにメンバー募集の紙を作成して貼りだし、一度宿に帰ります。
初めてのウユニ塩湖
ツアー出発の時間が近づいてきたので再び穂高へと足を運びます。
嬉しいことにツアーメンバーはちゃんと揃っていました。
メンバーは私たち3人の他にバスが一緒だった日本人のともみさんと、台湾人のカップルです。
車に乗り、途中で倉庫のような場所に立ち寄って長靴をレンタルしてウユニ塩湖へと向かいました。
綺麗な鏡張りの景色を見るには天気が良くて雲が出ていること、風がないことなどいくつかの条件が必要となります。
果たしてどんな景色に出会えるのか…。
しばらく車を走らせ、約1時間でウユニ塩湖に到着しました。
到着した時点ではただの大きな水たまりに見えました。
そこを車でどんどん進んでいきます。
綺麗な鏡張りの景色を見る条件の1つに“ドライバーの腕”という項目が存在します。
要するにドライバーがどれだけウユニ塩湖に対しての知識を持ち、その日のコンディションを考慮したうえでどこへ行けば綺麗な鏡張りの景色に出会えるのか判断する力も重要な条件の1つとなっているのです。
車を走らせるにつれ、現れる美しい景色。
ずっとずっとこの目で見たかった景色。
私がウユニ塩湖の存在を知ったのは、2001年に放送されたあいのりという番組がきっかけでした。
あいのりという番組を普段から観ていたわけではありませんでした。
たまたまついていたテレビに目をやった瞬間にあいのりでウユニ塩湖の映像が流れていたのです。
そして、『私、いつかこの場所に行きたい…!』と行くことを決めました。
車を止めて車外に出ます。
まるで天国に来たみたい。
沈んでいく夕陽の光が水面に反射してキラキラと光り、幻想的な空間を創り出しています。
ずっと憧れて止まなかった景色にやっと出会うことができて、言い表しようのない気持ちが湧いてきます。
こんな時いつも思い出すのは夢を叶えるために辛い思いをして頑張っていた頃の自分や、夢のために手放さざるを得なかったものたち。
でも、そんな辛い経験を経たからこそ、手に入れたものはより一層尊く輝いて見えるのかもしれない。
ドライバーが素敵な写真をたくさん撮ってくれました。
みんなでジャンプしている写真を撮りたいのに、タイミングが合わなくて服を濡らしながら何度も挑戦したり…。
過酷な環境の中、良い写真を撮るためにみんなで心を一つにして頑張ったと思います。
陽が沈んだ後、星空を見る予定でしたがあいにく空は曇ってしまいました。
それでも帰り道に雲の隙間から少しだけ見えた星空はとても美しかったです。
こうして、感動の初ウユニ塩湖ツアーは幕を閉じました。

行き方・料金
ラパスからウユニへ
Todo Turismo社バス
時刻表:出発21:20-到着翌朝6:30
所要時間:約9時間~
料金:250BOB~(約4,250円)
【乗車場所】Todo Turismo社オフィス
ウユニの宿
Wara del salar
料金:ドミトリー1泊/50BOB~(約850円)
洗濯:手洗い可能6:00~8:00
ガスシャワー:7:00~11:00
電気ホットシャワー:24時間利用可
キッチン:あり
WiFi:あり
Hotel Avenida
洗濯:可能
ホットシャワー:7:00~21:00
キッチン:なし
WiFi:あり