今回はメキシコシティの雰囲気についてご紹介させていただきます。
治安が良くないと言う話をよく聞くメキシコシティですが果たしてどうなのか、ドキドキしながら向かいました。

グアナファトからメキシコシティへ移動
グアナファトバスターミナルからメキシコシティバスターミナルへ
朝9:30、乗車したバスはグアナファトのバスターミナルを出発しました。
そして5時間半後の15:00にメキシコシティ北バスターミナルに無事到着です。
※ちなみにカメラや携帯電話を取り出すのが怖くてほとんど写真を撮っていないので今回のブログは写真が少ないです。
ポイント
メキシコシティにはいくつかの大きなバスターミナルが存在し、行き先によって使い分けをする必要があります。
北バスターミナルからホテルへ
まずはホテルへ向かいます。
大きな荷物もあるのでタクシーで向かうことにしました。
オフィシャルタクシーに乗車し、ホテルを目指しましたが運転手さんがとてもご年配の方でどうやらホテルの場所がわからないようです。
『わからないからここで降りろ。』
というようなことを乗車中に言われました。
それは困る!と、maps.meで私がナビゲーションをしてなんとかホテルに到着です。
治安の悪い場所で下ろされて迷子にでもなったら最悪です。
メキシコシティ、この先大丈夫だろうか?となんだか不安な気持ちになってしまいました。
メキシコシティ市民との触れ合い
バスチケットを買いに南バスターミナルへ
どうしても‶危険”というイメージが付きまとい、そのままホテルで休みたい気分でした。
しかし、残念ながらそういうわけにもいきません。
私には南バスターミナルへ行き、翌朝出発のタスコ行きのバスチケットを購入するというミッションがあったのです。
タスコ行きのバスは週末はすぐに席が埋まってしまうと聞いていたので、ここはどうしても手配しておきたいところです。
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意を決して出かけることにしました。
南バスターミナルはホテルから離れているため、行くのに地下鉄を利用する必要があります。
まず、最寄りの地下鉄駅まで歩き窓口で切符を購入して構内へと進みました。
しかし、どの列車に乗車すれば良いのかいまいちわかりません。
地下鉄で助けてくれた女性
近くに居た女性に「Tasquena駅へ行くにはこの列車に乗車すれば大丈夫ですか?」と訊ねると、彼女は『同じ方向へ行くから着いてきて。』と私を案内してくれました。
途中で1度下車し、列車の乗り換えをします。
彼女はセリアという名前で、一生懸命英語で会話をしてくれました。
『英語が下手でごめんなさいね。』
とおっしゃっていましたが、こちらこそスペイン語ができなくて申し訳ありませんという気持ちになります。
そして、
『これはメキシコの伝統的な食べ物なの。あなたにあげる。』
彼女はそう言って、不思議な食べ物を私にくれました。
どうやらこれは‶タマレス”という料理のようです。
トウモロコシの粉をラードで丸め、味付けしたチキンやチーズを中に入れてトウモロコシの葉で包み、蒸した料理です。
今まで食べたことがないような不思議な味がしました。
列車が私の目的地であるTasquena駅に到着する前に彼女は下車しないといけないとのことでした。
彼女は近くにいた若者に、
『英語は話せますか?Tasquena駅に到着したら彼女に教えてあげてくれませんか?』
と声をかけてアフターフォローまでしてくれました。
『I like you.』
と微笑んで去って行った彼女。
他の街で出会ったメキシコ人も優しかったですが、その優しさはメキシコシティでも健在のようでした。
とても温かい気持ちになります。
ローカル食堂で一緒に夕食を食べた男性
Tasquena駅に到着し、ほとんど隣接している南バスターミナルでタスコ行きのチケットを無事購入しました。
Tasquena駅の周りにはメルカドがあり、地元客の集まるローカル食堂がいくつかあります。
お腹が空いたので私も地元客に混ざり、夕食をとることにしました。
しかし、店員がスペイン語しか話すことができず、スペイン語のメニューしかないので何を注文すればいいのかわかりません。
隣の席に座っている男性が美味しそうなスープを飲んでいたので、同じ料理をくださいと注文しました。
その40代後半くらいの男性は私がスペイン語ができないことを察してくれ、私の代わりに店員に色々と注文をしてくれました。
スープの次は大きなグラスにフルーツジュースが入って出てきます。
どうやらスープとメインとドリンクで50ペソ(約300円)のセットメニューのようです。
『トルティージャも食べますか?』
と男性に聞かれましたが、金額がわからなかったので首を横に振ると彼はトルティージャを注文し、
私に2枚分け与えてくれました。
そしてメインは目玉焼きが乗ったピラフのようなご飯もの。
美味しくてすぐに完食してしまいました。
『チキンも食べたいですか?』
と男性に聞かれたので、「食べたいです」と答えます。
すると次は煮込んだチキンがお皿に乗って出てきました。
『ポテトも食べたいですか?』
と聞かれたので「食べたいです」と答えると、彼はフライドポテトを注文し私に分け与えてくれます。
『他に食べたいものはありますか?』
と聞かれましたが、さすがの私もこの時点でお腹がいっぱいです。
しかも、これはきっとコースメニュー以外のものも注文している…。
彼がお会計をしていたので、私も店員さんにいくら支払えばよいのかたずねました。
しかし店員さんは、
『彼があなたの分も支払ってくれたから、あなたは支払う必要はないわ。』
と言います。
驚いて男性に「私はいくら支払えばよいですか?」とききましたが、彼は『支払う必要はない』の一点張り。
彼に何度もお礼を言いながら、地下鉄の改札口に向かって一緒に歩きました。
『あなたはこれからどこへ行くのですか?』
と聞かれました。
「ホテルに帰るのです。」
と答えますが、彼は何度も同じ質問をしてきます。
どういうことだろう?と少し怖い気持ちになりました。
夜、知らない土地で知らない男性と2人で歩くのは正直本能的に恐怖を感じます。
でも、どうやら彼は私が降車する駅の名前を知りたかっただけのようでした。
駅名を告げるとプラットホームまで連れて行ってくれ、乗り換えの駅も教えてくれました。
夜の地下鉄は日本の通勤ラッシュ時のように混雑しています。
人が少なくなるのを待ってから『君はこの車両に乗った方がいい。』と言って、女性専用の車両乗り場まで連れて行ってくれました。
そして、お別れのハグを。
この時、なんだか心がジーンと温かくなり涙が出てしまいそうになりました。
旅をしていると無償の優しさをくれる人達にたくさん出会います。
私はこの日のことを一生忘れたくないし、忘れないと思います。
‶危険な都市”だと思っていたメキシコシティ。
しかし、初日に私がそこで感じたのは人の優しさでした。
注意ポイント
メキシコシティは場所や時間帯によっては非常に危険な目に遭ってしまう場合もあります。
充分注意して行動をしましょう。
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行き方・料金
グアナファトからメキシコシティへ
Primera Plus社バス
所要時間:約5時間半~
料金:片道602MXN~(約3,010円)