中米の旅もいよいよ終わりを迎え、ついに憧れの地である南米へと旅立つ時がやって来ました。
しかし、ここで思わぬトラブルが発生。
メキシコシティ国際空港でペルーのリマ行きの便に搭乗しようとした際、搭乗拒否をされてしまったのです。
なぜそのような事態に陥ってしまったのか、その後の展開はどうなったのか…ご紹介させていただきます!
メキシコから飛行機で出国する際の注意
- メキシコで陸路入国し、滞在期間が7日間を超える場合は空港のセキュリティチェックを通る前までに入国税を支払う
- 時間に余裕を持って空港へ向かう

メキシコシティ国際空港への道のり
メキシコシティ市内から空港へ
その日、私が搭乗予定のペルーのリマ行き航空便の出発時刻は朝10:05でした。
出発前にラウンジでゆっくり過ごしたいと思い、7:00過ぎ頃には空港に到着できるように6:00前にホテルをチェックアウトしました。
メキシコシティ市内から空港までは地下鉄で行くことができます。
料金も5ペソ(約25円)と格安なので使わない手はありません。
地下鉄の駅を目指して歩きます。
そして6:00に最寄りの地下鉄の駅に到着しました。
しかし、なぜか駅のゲートは閉まっていました。
おかしい。平日は朝5:00から運行しているはずなのに…。
もうすぐ開くのかな?と待っているうちに気づけば時刻は7:00になっていました。
そこでやっとゲートが開き、地下鉄に乗車。
後でわかった事実ですが、メキシコシティの地下鉄は毎月5日は朝7:00から運行という謎のタイムテーブルが組まれているようでした。
注意ポイント
早朝に地下鉄で空港へ向かう方は事前に地下鉄のタイムテーブルを確認しておきましょう。
空港のラウンジで朝食をとる
無事空港に到着したもののチェックインカウンターを探すのに時間を要してしまい、チェックインを終えたのは9:00過ぎです。
チェックインカウンターの方が親切にも「セキュリティゲートの場所はわかりますか?あちらですよ。」と教えてくれたので急いでセキュリティゲートに向かいました。
この時、私の頭の中は『早くラウンジで美味しい朝ご飯を食べたい』という想いでいっぱいでした。
グアナファトで憲人さんとまささんが‶どこの空港のラウンジがよかったか”という話をされているのを聞きながら、私も早く空港のラウンジを使用してみたいと考えていたのです。
『メキシコシティの空港だったらラウンジがあるからぜひ使用してみるといいよ。』
との言葉をいただき、「絶対にメキシコシティの空港のラウンジで美味しいご飯を食べよう!!」と固く誓いました。
ボーディングタイムまで残り10分程しかありませんでしたが、少しでもいいから…と思いラウンジに駆け込みました。
そして、無事美味しい朝ご飯をいただきました。
飛行機に搭乗拒否された
いきなり搭乗拒否宣告
気づけば既にボーディングタイムは始まっていました。
少しくらい遅れたって大丈夫だろうと、余裕の態度で出発ゲートに向かいます。
搭乗は既に始まっていましたが、まだまだ列に並んでいる人達はたくさんいたので問題なく搭乗できると考えていましたこの時は。
列に並び、搭乗券を係員に見せ、ゲートを進もうとした時私は係員に止められました。
「ちょっと…!!あなた、いつメキシコに入国したの!?あなたは出国できません。イミグレーションへ行ってください。」
一瞬、頭が真っ白になりました。
出国できない?なぜ!?
イミグレーションへ行けって…今、飛行機の出発15分前ですけど!?
私はかつてないほど混乱しました。
なぜ搭乗できないのか?ここからイミグレーションへはどうやって行けばいいのか?
そういえば私、ゲートに来る途中にイミグレーションを通過してきていなかったー!!
とにかくこれは「見逃してください」で済まされる問題ではないことはわかりました。
思い起こせば今回の旅で私は様々なものをスルーしてきました。
パレンケ遺跡の入域料、テオティワカン遺跡の入場料、そしてついにイミグレーションまでスルーしてしまうとは…。
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イミグレーションで入国税を支払う
飛行機に搭乗できる保証はどこにもありませんでしたが、とにかくイミグレーションを目指して全力で走りました。
走り出したところで空港内を走るエレクトリックエアポートカーを見つけ、運転しているお兄さんに事情を話しイミグレーションまで乗せていっていただきました。
イミグレーションは意外とすぐ近くにあり、私と同じ状況に陥っている欧米系の女性2人が係員と話をしています。
私もその会話に割り込み、
「私もイミグレーションへ行くように指示されたのです。」
と言って搭乗券とパスポートを渡しました。
すると係員は、
『残念ながら皆さまここで処理することはできません。再度外に出てイミグレーションを済ませ、セキュリティチェックを受けて戻ってきてください。』
と言い放ちました。
その時点で欧米人女性2人は大パニック。
『それじゃ飛行機に間に合わないわ!便を変えてもらうことはできないの!?えっ、今日の便は他にないの?だったら全力で走って行ってくるから私たちが戻ってくるまで待っていて!!』
と係員をまくし立てています。
そんなやり取りを、私は他人事のように呆然と見ていました。
そして係員に案内され、女性2人とイミグレーションへ走って向かいました。
イミグレーションのオフィスはセキュリティチェックを受ける前のフロアにありました。
そこで入国税を支払い、イミグレーションを無事終えました。
実は今回の私の旅のようにグアテマラなど他の国から陸路でメキシコに入国し、メキシコ滞在期間が7日間を超える場合は入国税を支払わなければいけません。
空路でメキシコに入国する場合は航空券代に入国税が含まれているので別途支払う必要はありません。
ちなみに私がこの事実を知らなかったのかと聞かれれば、知っていました。
だからお財布の中には入国税分のメキシコ通貨が入っており、滞りなく支払いを済ませることができたのです。
それなのになぜこんなに大切なことを忘れてしまっていたのかと言うと、
ラウンジでご飯を食べたいということばかり考えていたからです。
自分の愚かさを呪いました。
イミグレーションを終え、欧米人女性を見ると別のカウンターで手続き中でした。
「先に行きますね!」
と声をかけ、セキュリティチェックを終えゲートまで全力疾走しました。

搭乗口に到着
たどり着いたゲートは案の定クローズされていました。
荒い息を整えながら、
「あの…、すみません…。飛行機乗りたいんですけど…。もう、遅いでしょうか!?」
と係員の女性に声をかけると、
『大丈夫ですか?とにかく落ち着いてください。心配しないで。今、確認してきますね。』
と彼女はゲートの向こうへ消えていきました。
かつてないほどの不安な気持ちを抱えながら係員の女性を待ちます。
搭乗できなかったらどうしよう。でも、Don't worryって言っていたし…。
そして、現れた女性係員はゲートを開け飛行機に搭乗させてくれました。
出発時間ちょうどに私は搭乗したのです。
息を切らしながら疲弊しきって席に座ると隣の席の男性が『何か問題があったのか?君の名前は?どこから来たの?』などと声をかけてきておしゃべりを始めました。
しかし、もはや私には会話を盛り上げる気力などどこにもありませんでした。
私が着席したほんの数分後に飛行機は離陸しました。
あの欧米人女性達は搭乗することができたのでしょうか。
それは今となってはわかりません。
ただ、到着したリマの空港でも彼女らの姿を見ることはありませんでした。
行き方・料金
メキシコシティ市内からメキシコ・シティ国際空港(ターミナル1)へ
Terminal Aérea駅で降車
料金:一律5MXN(約25円)
タイムテーブル:
平日:5:00~24:00
土曜:6:00~24:00
日曜・祝日:7:00~24:00
毎月5日:7:00~24:00
空港への移動に利用される場合は事前にタイムテーブルを確認しておきましょう
ターミナル2へはターミナル1から有料のバスで行くことができます。