今回はメキシコのパレンケからグアテマラのフローレスへ、ボートでの国境越えについてご紹介させていただきます。

パレンケからフローレスへ移動
パレンケからフローレスへの移動方法
簡単に調べたところ、メキシコのパレンケからグアテマラのフローレスへの国境越えには2つの選択肢がありました。
- 車で悪路を走り、出国税を支払い、ボートで川を渡って国境を越えるルート
- 車で舗装された道路を走り、出国税は支払わず陸路で国境を越えるルート
という方法です。
私はどうしても‶ボートで川を渡って国境を越える”という経験がしたかったため、1つ目のルートを選択しました。
どう考えても2つ目のルートの方が条件は良いですが何事も経験です。
パレンケに到着した日に早速旅行会社で交通の手配をしました。
今回利用した会社は地球の歩き方にも掲載されているKICHAN BAJLUMという会社です。
事前情報では料金は300ペソ(約1,800円)とのことでしたが、
『それは昔の料金だから今は500ペソ(約3,000円)だよ。』
と言われ500ペソを支払いました。
パレンケを出発
当日の朝6:00に宿泊ホテルに迎えがやって来ます。
想像していたよりも立派な車で驚きます。
乗り心地も悪くないです。
朝食
1時間半程走ったところで、朝食をとるためレストランに立ち寄りました。
降車し、レストランに入ろうとするとなぜかドライバーに15ペソを支払えと言われます。
私以外の同乗者は誰も支払っていないのになぜ私だけ…?と疑問に思います。
「なぜ私だけ支払わないといけないのですか?これは朝食代ではないですよね?」
と抗議しましたが、ドライバーは英語が殆どわからないらしく、私もスペイン語が殆どわからないので意思の疎通ができません。
結局支払わずにその場をやり過ごしました。
そんなにお腹は空いておらずバナナと菓子パンを持っていたので、レストランの外で待ちます。
このレストランは色々なツアーで利用されているようでたくさんのお客さんで賑わっていました。
前日ホテルで出会ったアメリカ在住のメキシコ人のジョセファイと再会したので、おしゃべりして待っていました。
ジョセファイは米軍として横須賀に来たことがあるらしく、
『日本はご飯が美味しくて色々な物が自動販売機で購入できるから凄い!しかも、切符や食券を自動販売機で購入できることには本当に驚いた!』
と興奮しながら日本のことを褒めてくれました。
「メキシコも、街も自然も綺麗で素敵な国だと思うよ。」
と伝えると、
『俺もそう思う!アメリカにはチーズバーガーしかないから早く帰りたいよ。メキシコは本当に良い国だよ!』
と笑っていました。
そこで、気になっていたメキシコシティの治安について訊ねてみると、
『メキシコシティはとても安全だよ!危険なのはアメリカとの国境付近や北の方だよ。あそこには近づいちゃダメだ。』
と言います。
おそらく‶安全の基準”が私と違うのだと思いますが、それでも私が考えている程の殺人大陸ではないのかと安心しました。
出国審査と謎の料金支払い
そして、8:20にレストランを出発。
舗装されていない道路をスピードを出して走るので、車内のどこかに捕まっていないとゴツゴツ頭をぶつけて痛いです。
噂通りの悪路です。
1時間少し走った後で、車はなぜかまたレストランに停車しました。
周辺は何もない田舎です。
トイレ休憩かな?と思っていると他の乗客たちはメニューを見て何やらオーダーをしています。
お昼用のお弁当でも注文しているのでしょうか。
ここでも私だけオーダーを聞かれませんでした。
この時、悲しいことに私のツアー内容に昼食は含まれていないのだなと悟りました。
そして車は再び走り出します。
10時頃、ドライバーが私以外の乗客のIDカードらしきものを集めて何やら手続きをしていました。
その数分後、
『パサポルテー!!(パスポート!!)』
という声が聞こえたので、いよいよか…と思いながらパスポートを持ち出国審査へ向かいます。
ところが、出国審査へ向かったのは乗客の中では私のみでした。
あれ?他の方々はさっきIDカードを提出していたからそれで手続きは終わったのかな??と疑問がわきます。
何はともあれ、出国審査官に500ペソを支払い審査も無事完了しました。
すると、私に同行してきたドライバーが30ペソを支払えと言い出します。
…なぜ?
この時、他の旅人のブログ情報等に、メキシコの出国審査場で‶よくわからない人”によくわからない手数料を請求されることがあるようですが支払う必要はないと書かれていたことを思い出しました。
そのよくわからない人が私の場合、ドライバーだったのです。
「何のためのお金ですか?旅行会社に支払った料金に含まれてないのですか?」
と、出国審査官に通訳してもらい伝えましたが出国審査官から返ってきた言葉は、
『彼に支払いなさい。』
という言葉のみでした。
訳がわからずにいると、今度はバスの中から領収書のようなものを持ってきて私に押し付けてくるので泣く泣く支払うことにしました。
一体何のためのお金だったのか…。
ボートで川を越える
そして10:30頃、ついに川を渡る時がやってきました。
乗客は続々と川を目指して坂を降りていきます。
私も後に続こうとするとまたもやドライバーに呼び止められ、荷物を持っていけ!と言われました。
何で私だけ…??
まあ、自分で運んだ方が安心なのですが…。
と考え直し、重いバックパックを運んでいるとドライバーが代わりに担いで運んでくれます。
あれ?実は結構良い人なのでは…。
そして彼は他の乗客が乗っているのとは別のボートに私のバックパックを運び入れました。
これには他の乗客も不思議に思ったのか、
『まだ乗れるスペースはあるぞ!何で彼女だけ別のボートなんだ!?』
と言う声が聞こえてきます。
そしてそれに対しドライバーが、
「彼女はこれからグアテマラに行くんだ!」
というようなことを答えました。
えっ???
皆んなでグアテマラに行くんじゃないの?????
と、私は少し混乱しました。
すると他の乗客たちが納得したかのように私に向かって大きく手を振り出し、
『グッドラックー!!!』
と叫び出しました。
まるで死地に出向く兵士の気分です。
あれ??
そういうことだったの??
グアテマラに行くのは私だけだったんだ…!!
と、ここでやっと状況を理解できました。
他の乗客たちはおそらく遊覧ツアーでもするのでしょう。
そして、ドライバーと2人でボートに乗り込み、川を渡りました。
グアテマラ国境に到着
かなりスピードが出るボートで、10分強でグアテマラの国境に到着しました。
グアテマラの国旗が私を出迎えてくれます。
これが…川で国境を渡るということか…!!!
なんだか感慨深いです。
『彼がグアテマラのドライバーだ。彼に付いていけ。じゃあ、気をつけてな!』
と、ドライバーと別れの握手を交わします。
私はドライバーが紹介してくれたグアテマラ側のドライバーの男性に付いていきました。
そして、ここからグアテマラ入国審査とフローレスという街への旅が始まったのです。
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行き方・料金
メキシコのパレンケからグアテマラのフローレスへ
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