
キューバ入国
雪の積もるトロントを経由し、到着したのはキューバの首都ハバナ。
南国のようなゆるやかな雰囲気が漂う空港は首都の空港とは思えない程簡易な造りをしています。
アメリカとの国交は回復したものの、トランプ政権の影響で少し入国が厳しくなったというような話を聞いていたので入国に関しては少し緊張していました。
しかし、パスポートを提出し写真撮影が終わると入国審査官はあっさりと入国スタンプを押してくれました!
そして、「ウェルカム!!」と笑顔をくれました。
カサ(民宿)でチェックインの際にパスポートを提出するとカサのオーナーは「君は一体いつキューバに入国したんだい!?」と驚いていました。
パスポートを確認すると入国スタンプの日付は2018年12月1日となっています。
今日は、2018年1月1日のはずなんですけど…。
この出来事がキューバがどんな国であるかを物語っているような気もしました。
『きっと、私はこの国を好きになる。』
そう直感した出来事です。
キューバについて
ここで、キューバについて簡単にご紹介させていただこうと思います。
中米カリブ海に浮かぶ島国のキューバはスペインやイギリスの植民地時代を経て独立した社会主義国家です。
通貨
CUC(観光客用通貨)
CUP(人民元)
の2種類の通貨が存在します。
そしてレートは、
1CUC≒130円
1CUC≒30CUP
となります。(2018年1月時点)
‶観光客用の価格設定”が存在するというのは海外においてよくある話かもしれませんが、キューバではそれが政府公認…ということなのでしょう。
悪く言えば国を挙げてのボッタくりです。
もちろん観光客もCUPを使用することは可能です。
しかし、嫌な顔をされたり受け入れてもらえないこともあると聞き、気の小さい私はCUCを使用することを決意しました。
キューバの旅行期間も長くないしいいよね、と自分に言い聞かせました。
しかし、CUPを利用しないとかなり物価の高い国となってしまうので節約必須な場合はCUPを両替しておくことをお勧めします!
両替
街の中に設置されているATMの数は少なく、そして故障していることも少なくないです。
クレジットカードの利用は一部の高級ホテル・高級レストランと限られており、4~5%の手数料も取られるため基本的に現金を両替して使用するのがよいでしょう。
空港、街中にあるCADECAで両替が可能です。
US$からの両替は課徴金10%を徴収されるので日本円やユーロからの両替をお勧めします。
その他両替手数料3.5%も徴収されていました。
また、CADECAには常に列ができているので空港であらかじめ必要な分を両替しておいた方がよいかもしれません。
Wi-Fi
キューバではフリーWi-FiスポットどころかWi-Fiというもの自体ほとんど存在していないようでした。
一部の高級ホテル、運が良ければごく稀にカサにもあるそうです。
基本的にはETECSAというお店でカードを購入し、公園などのWi-Fiスポットでインターネットを繋ぎます。
そして、ETECSAのカード売り場には常に長い行列ができています。
購入時もパスポートを見せたり、ちょっとした手続きが必要ですんなり買うことは難しいです。
ログイン画面が出たらカードに記載されたIDとパスワードを入力して使用するという簡単なシステムです。
Wi-Fiスポットでは常にたくさんの人たちがインターネットを利用しているせいか通信速度も遅く、なかなか画面を読み込むことができずに苦労しました。
高級ホテルのWi-Fiも試しましたが全く繋がらず、周りにいる方々もみんな繋がらないと嘆いていました。
料金:1時間/1CUC(約130円)~
ハバナからビニャーレスへ移動
コレクティーボタクシーでビニャーレスへ
ハバナに到着した翌朝、カサのオーナーに手配してもらったコレクティーボタクシー(乗合いタクシー)でさっそくビニャーレスへと向かいます。
ビニャーレスは、大自然に囲まれた小さな街です。
ビニャーレス渓谷は世界遺産にも登録されています。

確かに大自然に囲まれています。
こちらが今回私が民泊したカサです。
可愛らしい家ですね!
ビニャーレス観光
ビニャーレスで乗馬体験
ビニャーレスではリーズナブルな価格で乗馬をすることができます。
私は人生初の乗馬体験をしました。
のどかな街や大自然の中を馬に乗って散歩するのはまるで冒険をしているようでワクワクします。
葉巻の製造所
キューバといえば葉巻が有名です。
途中で葉巻の製造所に立寄り、その製造過程などを見学させていただきました。
『試しに1本吸ってみろよ!』と指名され、私が吸うことに…!
喫煙の経験といえば水タバコを2、3度吸ったことがある程度です。
吸う部分に蜂蜜が塗ってありとても甘かったのですが、案の定むせてしまって上手く吸うことができませんでした。
もし、自分がタバコを吸う人間だったらもっと楽しめたかもしれないです。
コーヒー製造所
その後、コーヒーの製造所に立寄りコーヒー豆の製造過程を見学しました。
写真の腕前の都合でぼやけた写真になってしまいましたが、これがコーヒーの実だそうです。
コーヒーの製造過程を見るのは初めてだったので楽しむことができました。
それから景色を楽しみながら馬に乗り…
出発から3時間半ほどでカサに戻りました。
この子が私を乗せて運んでくれた馬です。
乗馬は思った以上に体力が必要でお尻が痛くなりますが、慣れてくると本当に楽しい。

ビニャーレスの街並み
街並みが可愛いビニャーレスの中心街。クラッシクカーがよく似合います。
いかにもキューバらしい建物。バーか何かでしょうか。
こちらのカラフルな家々も綺麗です。
カサで夕食
夜はカサのオーナー家族たちと食卓を囲みました。
キューバの家庭の味を堪能できてよかったです。
カレーライスのような食べ物やローストされた豚肉、焼きバナナなど初めて食べる料理もありましたが口に合うものばかりで美味しかったです。
焼きバナナはまるでサツマイモを食べているような風味でした。
デザートは謎の揚げパンのようなお菓子にグァバソースをつけて。
今年94歳になるおばあちゃん。
スペイン語で一生懸命私に話しかけてくれましたが何を言っているのか全くわからず…。
もっとスペイン語を理解することができたら…もっと勉強していれば…と猛省しました。
この旅で少しでもスペイン語の能力を伸ばせるように頑張りたいです。
カサで朝食
翌朝、テラスで自然に囲まれて朝食をいただきました。
放し飼いの鶏がたくさんいて田舎の空気が漂っています。
この雰囲気、なんだかとっても好きです。
キューバの朝食。
カッコいいクラッシックカーのコレクティーボタクシーがお迎えにやってきてテンションが上がります。
朝食を終え、カサのオーナーに別れを告げて車に乗り込みます。
そして、海が綺麗なリゾート地、バラデロへと向かいました。
ビニャーレスは本当にのんびりできる素敵な場所なのでもう少しゆっくりしてもよかったなと思いました。
行き方・料金
ハバナからビニャーレスへ
時刻表:出発9:40-到着12:40 出発14:30-到着18:20
所要時間:約3~4時間
料金:片道US$12(約1,350円)
ハイシーズンはすぐに満席になるためインターネットでの予約をお勧めします。
(インターネット予約は11日前までに)
【乗車場所】ハバナViazul社バスステーション
コレクティーボタクシー
時刻表:リクエスト可(私は10:30出発でした)
所要時間:約2時間30分~
料金:片道20CUC~(約2,600円)
※乗車希望前日までにカサのオーナーか街のタクシードライバーに依頼。料金は交渉次第だと思います。
ホテルやカサまで迎えに来てくれます。
※ハバナViazul社バスステーションはホテルやカサが点在する地区から少し離れており、タクシーを利用すると約5CUC~料金がかかってしまうのでドア to ドアで移動できるコレクティーボタクシーが便利かもしれません。
ビニャーレス乗馬
所要時間:3時間30分 ※ある程度選択可能なようです
料金:30CUC(約3,900円) ※もう少しお値打ちなツアーもあるようです
内容:乗馬・葉巻製造所見学・コーヒー製造所見学(ワンドリンク付き)
※カサで予約可能。カサまでお迎えに来ていただけます。